WBOライトフライ級王者 ジョナサン・ゴンサレスが王座返上、フライ級にクラスアップ | ボクシング・ダイアローグ

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18日(日本時間19日)、WBOライトフライ級王者 ジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)が王座を返上し、次回のランキングでフライ級1位にランクされることをWBO[世界ボクシング機構]のフランシスコ・バルカルセル会長がXで発信。

 

以前から減量苦&ビッグマッチに試合を選りすぐって行いたいとの意向が伝えられていたゴンサレスは、結局ライトフライでの統一戦ではなく、ウェイト問題の緩和&2階級制覇を選択した形。

 

22年11月に岩田翔吉(帝拳)選手の挑戦を判定で退けた後、23年4月にWBC&WBA王者 寺地拳四朗(BMB)選手との3団体統一戦が正式決定したものの、試合当日まで1週間を切ったタイミングでマイコプラズマ肺炎を発症してキャンセル、回復後も代わって同年10月にセットされたヘラルド・サパタ(ニカラグア)との防衛戦をインフルエンザ感染で試合2日前に中止… と、自身のトラブルで暫くリングから離脱。

 

今年3月に16ヶ月ぶりに復帰し、レネ・サンティアゴ(プエルトリコ)に判定勝ちで3度目の防衛に成功、その後はIBF王者 シベナティ・ノンティンガ(南アフリカ)との統一戦交渉が決裂したこと、そして寺地サイドとも改めて接触したらしいながら同様に破談になったことが報じられていました。

 

複数の報道から推察するに、ノンティンガ&寺地とも対戦の話が進まなかったのは、ゴンサレス側の法外なファイトマネー要求が原因だったようですが…

 

いずれにせよ、これでライトフライ級タイトル統一の機運は事実上消滅した感じで、先立って伝えられたとおり寺地選手がフライ級に上げて空位のWBC王座決定戦の方に行けば、ベルトは4つにバラけることに。

 

なお、ゴンサレスはフライ級1位が確定しているとのことなので、転級初戦でタイトル挑戦の可能性も充分あり。

 

現状、前王者 ジェシー “バム” ロドリゲス(米)の返上で空位となっているWBOフライ級は、7月20日:両国国技館で 1位 加納陸(大成)vs 2位 アンソニー・オラスクアガ(米)による決定戦が発表済み。

 

で、決定戦で戴冠した王者=初防衛戦は指名戦になるのが基本な点を踏まえると、加納vsオラスクアガの勝者にゴンサレスの挑戦を受けるようWBOが指令するのはほぼ確実そう。

 

また、ゴンサレスの返上で空くライトフライ級の王座決定戦は、1位 岩田 vs  2位 ハイロ・ノリエガ(スペイン)のカードで行われることが濃厚と思われ、これも遅くとも年内には開催される筈、と推測。

 

岩田選手は7月6日に東京・後楽園ホールで試合を控えているものの、これをクリアすればそう間を開けずに発表があるかも?