【結果+観戦記】松本圭佑vs藤田裕史 ユン・ドクノvs帝尊康輝 大橋ジム4ルーキーデビュー戦 | ボクシング・ダイアローグ

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25日:東京・後楽園ホールで開催された「フェニックスバトル117」。

 

メインイベントは日本フェザー級タイトルマッチ、王者 松本圭佑(24=大橋:10戦全勝7KO)vs 挑戦者8位 藤田裕史(34=井岡:12勝3KO9敗4分)。

 

今年2月に前田稔輝(グリーンツダ)選手を判定で退けて以来となる松本選手は、タイトル3度目の防衛戦。

 

藤田選手は昨年12月、ソンムサック・ヌーラエ(タイ)に判定勝ちして以来のリングで、タイトル初挑戦。

 

結果は 松本選手が 3-0(100-90×3)の判定勝ち。

 

[ Lemino  の無料ライブ配信で観戦 ]

 

松本選手が慎重に様子を窺い、サウスポーの藤田選手がやや変則的な動きで当てに行こうとする展開で試合進行。

 

ポイント的には、たまに被弾はあってもじっくり対応する松本選手が毎回リード、藤田選手はワイドオープン&ダッキングの動作が大きい=その度にバランスを崩すなど特にディフェンスの甘さが見受けられ、時々混ぜるぎこちない右スウィッチも戦術としては生きていない感じで、中盤あたりには王者が距離感&タイミングを掴んで捕らえそうな雰囲気。

 

しかし松本選手は一向に積極的に出ず、淡々とした試合は盛り上がりを欠くままに流れ、王者が着実にポイントを重ねていく繰り返しのラウンド消化。

 

9ラウンドになって漸く松本選手がワンツー、左ボディ、右と初めて攻勢らしい攻勢、最終10ラウンドも同様に好機をつくったながら、藤田選手の粘りもありそのまま30分を終えて判定決着へ。

 

文句なしのフルマークとはいえ、序盤の時点で力の差は浮き彫りだっただけに、かなり物足りなさが残ったのが正直なところ。

 

攻防&体幹ともにバランスがよく、キャリア10戦とは思えない安定感は引き続き将来の期待大なイメージですが、今日の試合を含めここ最近はちょっと慎重すぎるというか大事に行く傾向が目につくので、世界へ向けてのアピールにはそのへんの改善・向上が課題になるのでは?という気がします。

 

 

セミファイナルはWBOアジアパシフィック・スーパーミドル級タイトルマッチ、王者 ユン・ドクノ(28=韓国:8勝6KO1敗)vs 挑戦者1位/日本同級王者 帝尊康輝(31=一力:16勝13KO5敗3分)。

 

ユンは昨年11月にテイジ・プラタップ・シン(インド/豪)に6ラウンドTKO勝ちして空位のWBOアジアパシフィック王座を、帝尊選手は昨年6月に野中悠樹(渥美)選手に判定勝ちで空位の日本王座をそれぞれ獲得して以来のリング。

 

結果は 帝尊選手が 初回 1:25 TKO勝ち。

 

オープニングラウンド1分あたりのところで、サウスポー帝尊選手のジャブに合わせたユンの右フックが決まり、帝尊選手が背中から落下するダウン。

 

試合再開後、ユンは一気に畳みかけて帝尊選手をコーナーに追い込み猛攻をかけるも、挑戦者の起死回生の左ストレートがカウンターとなって炸裂。

 

モロに食らったユンは体を硬直させ、スロウモーションのように仰向けにキャンバスにダイブ、レフェリーがノーカウントで止めて試合終了。
 

狙って当てたというよりは、勝ちを急いだユンの隙を偶発的に突いた格好だった感じでしたが、何にしても倒れたユンが足を痙攣させていたほどの痛烈なKO劇。

 

スーパーミドル級ということで、軽量級とは違い上を目指すのが格段に難しいクラスながら、今日新たに手にしたタイトルの防衛などで足固めしつつ、チャンスを窺ってほしいところです。

 

 

セミセミはバンタム級6回戦、韓国スーパーバンタム級3位 キム・ジヨン(26=韓国:3勝1KO1敗1分)vs 坂井優太(19=大橋:デビュー戦/アマ7冠=高校6冠&22年世界ユース選手権バンタム級優勝:47勝1敗)。

 

結果は 坂井選手が 2ラウンド 1:20 TKO勝ち。

 

スタートから積極的に出たサウスポーの坂井選手が初回に右フックでダウンを奪うと、続く2ラウンドに更に攻勢を強め、ロープを背にガードを固めたキムの手が出なくなったところでタオルが投入され、棄権TKOで決着。

 


ウェルター級6回戦、韓国同級8位 キム・ドンヨン(29=韓国:3勝3KO4敗1分)vs 田中空(23=大橋:デビュー戦/23年全日本選手権優勝などアマチュア5冠:58勝39KO・RSC8敗)。

 

結果は 田中選手が 初回 1:08  TKO勝ち。

 

身長165センチとこのクラスとしては小柄な “横浜のタイソン” が試合開始から肉薄、先ず右フックを叩きつけてキムを前のめりに倒すと、再開後に右フックからの左フックの返しロープ際に弾き飛ばして尻餅を着かせ、この2度目のダウンでレフェリーストップ。



フライ級6回戦、高熊龍之介(25=松本ACE:8勝3KO2敗/23年度フライ級東日本新人王)vs 田中将吾(22=大橋:デビュー戦/昨年の全日本選手権バンタム級優勝などアマ6冠:60勝21KO・RSC5敗)。

 

結果は 田中選手が 3-0(58-55×2、57-56)の判定勝ち。

 

初回、長身の高熊選手のジャブがカウンターでヒット、田中選手が腰を落としてダウンしたものの以後は手数で上回って優位に立ち、時おり強振パンチで反撃する高熊選手をかわしてユナニマス・デシジョン勝利。

 

 

フェザー級6回戦、アタッチャイ・プラソエトリ(22=タイ:4勝2KO2敗)vs 大橋蓮(22=大橋:デビュー戦/アマ2冠=22年全日本選手権&国体ライト級優勝:45勝17KO・RSC17敗)。

 

結果は 大橋選手が 初回 2:34 TKO勝ち。

 

ジムの注目ルーキー4人衆のトップで登場したサウスポーの大橋選手がスタートから一方的に攻め、連打からの左フックを決めるとアタッチャイが腰から崩れ落ち、レフェリーが即座に止めて試合終了。

 

 

相変わらず、ストリーミング配信はちょいちょい映像が止まるわ画面は固まるわで不満大でしたが、早いラウンドで決着した試合が多かったこともあり、取り敢えず概ね観られたのは幸い。

 

4月にパソコンが壊れた以降、ネット関連は全てスマホ&無料WiFiが入る所のみ、以前使っていたとっくに契約切れしているタブレットで辛うじて対処しているものの... しかしストリーミングはLeminoにしろABEMAにしろアマプラにしろ、頻繁に止まってどうもならない部分はPCの時と同じ。

 

(止まる→ ちょっと様子を見て、固まったまま変化ナシなら再接続しての繰り返し=その間は当然試合は観られない&接続し直した後も、その都度まず冒頭にCMのねじ込みがあり終わるまで番組は再開されないので、視聴できない時間が余計に長くなる/そのため、今日も第一試合とメインはフルには観られず)

 

古い端末が大容量を要する配信データに追いつけないから?と考えたりもしますが、そこまでボロいのを使っている訳ではない筈?と思うので、度を越しレベルの貧乏人としては、こんな中途半端なものと有料契約なんてとても出来ないな、とますます思う今日この頃です。