エマヌエル・ロドリゲスと西田凌佑が揃って前日計量を一発パス[IBFバンタム級タイトルマッチ] | ボクシング・ダイアローグ

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 明日5月4日、大阪:エディオンアリーナ大阪第1競技場で開催されるIBF世界バンタム級タイトルマッチ、王者 エマヌエル・ロドリゲス(31=プエルトリコ:22勝13KO2敗1NC)vs  挑戦者1位  西田凌佑(27=六島:8戦全勝1KO)の前日計量が3日、大阪市内のホテル日航大阪で行われ、ロドリゲスがリミット100グラムアンダーの53.4キロ、西田選手はリミットの53.5キロで共に一発クリア。

 

IBFのタイトル戦のため、まだ当日計量が残ってはいる[前日計量パス後のリバウンド分が、リミットから10ポンド(約4.5キロ)以内まででなければ失格]ものの、これも問題なくクリアする筈なので、あとは決戦のゴングを待つのみ。

 

計量後、炭水化物の補給のためにピザをパクついたロドリゲスは、トレーニングの成果を見せれば12ラウンドまでたどり着くことはない、明確な勝利を見せる、と自信のコメント。

 

初めて王者と対面した西田選手は、体格は思ったより大きくなかったが強いチャンプのオーラを感じた、練習で培ったすべてを出して世界王者になる強い気持ちを持って戦う、と謙虚なコメント。

 

今の自分のネット環境でABEMAの生ライブ配信が視聴できるようなら、もちろん観戦するつもりですが...

 

確か、前にもあった音楽?&タレントだか芸人?のショーがセットになっている筈なのと、アンダーカードが大部分4&6回戦、セミファイナルも8回戦というラインナップだった記憶があるので、時間に余裕もない自分はメインの世界戦だけ観れたらいい、な感じ。

 

ただそれにしても、興行的にはかなりパンチが弱い感は否めず...  これはロドリゲスvs西田の入札に経費がかかりすぎたから?

 

[1月に行われた興行権の入札で、亀田プロモーションがこのクラスとしては高額の30万10ドル=当時のレートで約4430万円で落札:因みにロドリゲス側のフレッシュ・プロダクションズ・ボクシングの入札額は25万ドル]

 

それはともかく...

 

ロドリゲスは、昨年8月にメルビン・ロペス(ニカラグア)との決定戦に判定勝ちして前4団体統一王者 井上尚弥(大橋)選手が返上したうちのIBFタイトルを再獲得、それ以来の試合となる2期目王朝の初防衛戦。

 

[1期目は18年5月、ポール・バトラー(英)に判定勝ちで同じIBF王座を奪取、19年5月のIBF・WBA2団体統一戦&V2戦&ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)準決勝で井上選手に2ラウンドTKO負けを喫し、陥落]

 

西田選手は、昨年8月のIBF挑戦者決定戦でクリスチャン・メディナ(メキシコ)を判定で下して指名挑戦権を獲得、それ以来となる世界初挑戦のリング。

 

井上選手に倒されて以降、KOはさほど意識せず確実に勝ちに徹する傾向が強くなったロドリゲスと、典型的なポイントアウト・スタイルな技巧派の西田選手という図式だけに、高度な技術戦となることは必至ですが...

 

ロドリゲスは強打者というほどではないと思われる反面、でもボクシングは相対的なものだけにやはり一発ごとの基本的なパワーの差は少なからず作用する筈と考えると、大まかに 7.5:2.5 くらいで明白にロドリゲス有利かな?のイメージ。

 

最近は封印しがちながら、ロドリゲスにはショートカウンターの巧さといった強みもあり、西田選手にとっては相当に厳しい挑戦になると予想しますが、どういった展開で技巧が応酬されどんな結末が待っているのか、個人的には期待感が非常に高い一戦です。