6月7日(日本時間8日)
ターニング・ストーン・リゾート&カジノ:米ニューヨーク州ヴェローナ
◇WBO世界ミニマム級タイトルマッチ◇
王者
オスカー・コラゾ
(27=プエルトリコ/米:9戦全勝7KO)
vs
挑戦者12位
ヘラルド・サパタ
(29=ニカラグア:14勝5KO1敗1分)
昨年5月にメルビン・ジェルサレム(比=谷口将隆選手をKOしてタイトル奪取:陥落後、重岡優大選手を判定で下し、WBCで王者に返り咲き)を7ラウンドTKOして戴冠したコラゾは、今年1月にレイネリス・グティェレス(ニカラグア)を3ラウンドにTKO勝ちして以来となる、タイトル3度目の防衛戦。
サパタは、昨年10月に地元ニカラグアでWBOライトフライ級王者 ジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)挑戦が決まっていたのが、試合直前にゴンサレスの急病でキャンセル、同年8月にアサエル・ビジャル(パナマ)と引き分けて以来のリングとなり、今回が初の世界挑戦。
結果は コラゾが 3-0(119-109×2、117-110)の判定勝ち。
動画サイトをあたってみたもののフルラウンドの映像はナシ、ハイライトもDAZNのごく短いものしか見つからず、全体的な内容はわかりませんが…
取り敢えずこのサウスポー対決が、採点が示すとおりコラゾの明白な勝ちだったことは間違いない模様。
コラゾは 2ラウンド、サパタの右フックをモロに食らい、ガクッと膝が折れてつんのめるあわやダウンのピンチがあったものの、これをボディワークやクリンチで凌いで対処…
以後はムリに行かず最後まで堅実にポイントを集め、意外な危ない部分を見せつつも大差判定で勝利、という感じだったようです。
IBF同級王者 重岡銀次朗(ワタナベ)選手&兄・優大選手の対戦希望発言に、以前からぜひやりたいと反応していたコラゾ、しかし王座陥落した優大選手はライトフライ転級が濃厚?のようなので、その分も銀次朗選手との統一戦は実現させてほしいところ。
世界的には、相変わらず軽視される傾向に変わりのない軽量級で、さらに最軽量のクラスとなるミニマム級ですが…
WBA王者は全階級を通じて連続防衛数トップのノックアウト・CPフレッシュマート(タイ=15回)、WBC王者はコラゾ戦で下げた評価をvs優大で大きく引き戻したジェルサレムと、少なくともコアなファンなら目を離してなどいられない階級。
見る目のない欧米の偏った自称ボクシングマニアなどは放っておいて、今後の注目戦・好ファイトに期待。