【結果+観戦記】下町俊貴vsデカナルド闘凛生 ミエル・ファハルドvsタノンサック・シムシー | ボクシング・ダイアローグ

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4月13日、エディオンアリーナ大阪第2競技場で開催された大橋ジム主催の「LeminoBOXING フェニックスバトル113 & CRASH BOXING vol.31」興行。

 

メインイベントはチャンピオンカーニバルの日本スーパーバンタム級タイトルマッチ、王者/IBF9位/WBC14位 下町俊貴(27=グリーンツダ:17勝11KO1敗3分)vs 挑戦者1位 デカナルド闘凛生(27=六島:7勝4KO1敗2分)。

 

昨年6月の決定戦で大湾硫斗(志成)選手を判定で下し、空位の王座を手に入れた下町選手は、同年10月の初防衛戦で石井渡士也(RE:BOOT)選手と1ー0ドローで初防衛、それ以来のリング。

 

デカナルド選手は昨年12月、ビサヌ・ゴーキャットジム(タイ)を2ラウンドTKOして以来となり、タイトルの類はこれが初めての挑戦。

 

結果は 下町選手が 5ラウンド 1:07 TKO勝ちでタイトル2度目の防衛。

 

身長179センチの長身サウスポー下町選手と168センチのデカナルド選手が、それぞれのスタイルで主導権を争う展開の中で徐々に王者が試合をリード。

 

ハッキリした差のない流れで迎えた5ラウンド、開始30秒近くの所で下町選手の右アッパーが決まり、デカナルド選手が背中から倒れ込むダウン。

 

再開後、ダメージの深いデカナルド選手に下町選手が一気に連打をまとめると挑戦者は2度目のダウン、これも立って続行されたながら、王者が再び追撃して左ストレートを打ち込むと3たび前のめりに崩れ落ち、レフェリーがストップして試合終了。

 

 

セミファイナルはOPBFバンタム級タイトルマッチ、王者/IBF4位/WBO13位 ミエル・ファハルド(20=比:11勝10KO1敗2分)vs 挑戦者WBO5位 タノンサック・シムシー(23=タイ/グリーンツダ:32勝30KO1敗)。

 

ファハルドは昨年8月、ジョン・ポール・ガブリナス(比)との決定戦に初回TKO勝ちで空位のOPBF王座を獲得、これが初防衛戦。

 

タノンサックは昨年12月、ボルダン・チョンプー(タイ)を同じく初回でストップして以来となるリングで、22年9月に矢吹正道(LUSH緑)選手に7ラウンドTKOで初黒星を喫した後は、無名相手ばかりながらも現在8連続KO中。

 

結果は タノンサックが 3-0(117-110、116-111、115-112)の判定勝ちで新王者。

 

リキみが見られるファハルドに対し、タノンサックが巧くステップワークしつつ右を主体に合わせてペースを掌握、4ラウンド終了時の公開採点は40-36×2、39-37でタノンサックがリード。

 

力任せのファハルドの攻めは単調で、中盤から後半にかけても展開は変わらず、8ラウンド終了時のオープンスコアでも80-72×2、78-74で引き続きタノンサックが優位。

 

勝つためには実質的に倒すしかなくなったファハルド、パンチには力が入るもクレバーに対応するタノンサックが冷静にさばき、後半戦に入った頃にはもう勝負が見えた感も。

 

しかし10ラウンドの残り1分の所で、パンチを外した直後のタノンサックのガードが一時的に下がり、そこにファハルドの左フックが炸裂すると、ここまで巧く戦っていたタノンサックが横倒しにダウン。

 

再開後、逆転を狙うファハルドは一気に出たものの攻勢は長続きせず、タノンサックはダウン前と同様に落ち着いて対処、以後もKOにこだわらず勝ちに徹する戦術を維持し、そのままフルラウンド終了。

 

 

2試合とも好ファイトではありましたが…

 

個人的には、またしても果てしない画面停止の連続にイライラしながらの観戦で、あまり観た気がしなかったのが正直なところ。

 

生ライブ配信の類は、Leminoもアマゾンプライムもいつもこんな感じなので、有料の視聴契約を検討しようかとの気持ちはやっぱり微塵も起きず。

 

ただでさえ、普通にダウンロード(要するに録画)して保存できないという致命的な欠点があるのに、まともに観ることすらままならない欠陥商システムに金を払うなんてムリな話。

 

(それとも、有料契約者には映像ストップしない別システムを使って配信するとかして、問題なく観られるようにしているの !? )