ネリの国内ライセンス無期限停止処分が解除:5/6 東京ドームでモンスター挑戦もこれで決まり !? | ボクシング・ダイアローグ

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26日、日本ボクシングコミッション(JBC)が、WBCスーパーバンタム級1位 ルイス・ネリ(メキシコ)に科していた日本国内での無期限活動停止処分の解除を発表。

 

昨年11月の年次総会の際、WBC(世界ボクシング評議会)が同級の指名挑戦権を持つネリに対し、同年12月にスケジュールされていたスーパーバンタム級4団体王座統一戦 井上尚弥(大橋)vs マーロン・タパレス(比)勝者との対戦を指令→ 井上選手が勝利したことにより、今年に入ってからネリ陣営とWBCが日本での出場資格再申請に関する文書をJBCに送付。

 

[ネリは2017年8月に初来日して当時のWBCバンタム級王者 山中慎介(帝拳)氏に挑戦し、4ラウンドTKO勝ちでタイトルを奪取、しかし後日のドーピング検査で禁止薬物が検出され、ルール違反疑惑が噴出。

 

  翌18年3月の再戦では、前日計量で大幅な体重超過(1回目で5ポンド、再計量で3ポンドオーナー)を犯して失格→ 王座剥奪(試合は山中氏が勝った場合のみタイトル移動の変則ルールで開催され、ネリが2ラウンドTKO勝ち)の大失態、この事態を重視したJBCは、2018年3月9日付でネリに日本でのプロボクシング活動の無期限停止処分=事実上の永久追放を通達。

 

以後ネリは日本とは無縁状態だったながら、無期限停止は処分開始日から3年が経過すれば(取り消しは5年)再申請が可能になるとJBC規定が変更されたこともあり、ネリとマネジャーが謝罪文提出&WBCと共にライセンスを再度要請していた… という流れ]

 

この申請を受け、JBCはネリの資格回復の可否を倫理委員会に諮問、認めるべきとの結論によって資格審査委員会での手続きを開始、正式にサスペンドを解除・日本国内での試合出場を承認・発表した形。

 

これにより、先立って報じられている5月6日:東京ドームでの井上vsネリ(3月中に発表予定)開催の障壁はなくなったものの、WBCはネリを指名挑戦者に認定するにあたり、JBCと協同し再発防止策として

 

*30日前、15日前、7日前の事前計量の厳格運用

 

*VADA(ボランティア・アンチドーピング機構)による抜き打ち検査を含む、徹底したドラッグテストの実施

 

を義務づけ。

 

 

個人的には、もうネリにはこの高潔なる大和民族の国・神州日本の地を踏ませたくなかったのが本音ですが、来るとなった以上、鬱憤はまとめてモンスターに晴らしてほしいところ。

 

(日本に来たら、まず山中さんの所に謝りに行け!とも言いたい)

 

せっかくの東京ドームという大舞台だけに、自分としたら相手はネリではなくWBAの指名挑戦者/元WBA&IBF王者 ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)の方が相応だったのでは?とは思うものの、多くのファンが期待するのはモンスターによる山中さんの仇討も兼ねたネリ退治?と考えると、興行的な意味合いではこっちの組み合わせで正解なのかな、とも。

 

何はともあれ、今は井上vsネリの正式発表を待つのみです。