正式発表:3/8 イスライル・マドリモフvsマゴメド・クルバノフ[WBA世界SWe級王座決定戦] | ボクシング・ダイアローグ

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WBA世界スーパーウェルター級(レギュラー)王座決定戦、1位 イスライル・マドリモフ(29=ウズベキスタン:9勝6KO無敗1分) vs 2位 マゴメド・クルバノフ(28=露:25戦全勝13KO)が、3月8日(日本時間9日)サウジアラビア王国リヤドのキングダム・アリーナで開催されるマッチルーム・ボクシング&クィーンズベリー・プロモーション興行で開催決定。

 

[メインはアンソニー・ジョシュア(英)vs フランシス・ガヌー(カメルーン)のヘビー級10回戦:他に 張志磊(中国)vs ジョセフ・パーカー(ニュージーランド)のWBO暫定ヘビー級タイトル戦、レイ・バルガス(メキシコ)vs ニック・ボール(英)のWBCフェザー級タイトル戦などがセット]

 

マドリモフは昨年4月にラファエル・イグボクェ(米)、クルバノフは昨年5月にミシェル・ソロ(仏)にそれぞれ判定勝ちして以来のリングとなり、共に初めての世界タイトル戦。

 

WBAの同級には引き続きスーパー王者 ジャーメル・チャーロ(米)が在位しているものの、昨年9月に4団体統一スーパーミドル級王者 サウル〝カネロ〟アルバレス(メキシコ)に挑んで敗れた後は、スーパーウェルターに留まる意向を示唆しつつも次戦の目処が立っていない状態。

 

同級王座の4団体統一を果たしたながらも、現在チャーロが保持するタイトルは剥奪&返上によってWBAとWBC(のち休養王者にスライド降格)の2つのみ、しかしそれも今後の防衛戦の予定が見込めないことから、WBAの方はマドリモフvsクルバノフでレギュラー王座決定戦が組まれる流れとなった訳ですが…

 

[WBCも、来月30日:ラスベガス開催のティム・チュー(豪)vs キース・サーマン(米)のアンダーで行われるセルヒイ・ボハチュク(ウクライナ)vs セバスチャン・フンドラ(米)を暫定王座決定戦として承認済み→ WBCもチャーロの現状を考慮したのか、最近になってこれが正規王座決定戦に変更されたとの情報あり]

 

それにしても、WBAの場合は21年8月に1階級1王者への移行改正を正式表明した経緯があるため、未だそれが完了していない状況にもかかわらず、ここでまた同一クラス内に2王者を作る悪法へと逆戻りの格好。

 

チャーロの今後の予定が立たない要因には、昨年12月に家族(妻らしい)に対する暴行容疑で逮捕:暴行罪で起訴(現在は保釈中らしい)&妻から離婚の申し立てを受けているなど、プライベートな問題も大きく影響しているようですが…

 

これまでWBAタイトルの指名戦は一度も行っていない点を踏まえると、これからの方向性を決めかねているとか家庭内トラブルとかいった自己都合で試合の目処が立たないのであれば、もはや王座剥奪が妥当なのでは?という感も少なからず。

 

(大甘な措置でも、休養王者スライド降格が容認できる限度では?)

 

何れにしても、WBAは二枚舌によってレギュラー王座を設置する以上、チャーロにはマドリモフvsクルバノフ勝者との団体内統一戦を厳命してほしい、と思います。