IOC(国際オリンピック委員会)が マニー・パッキャオのパリ五輪「特別枠出場」申請を却下 | ボクシング・ダイアローグ

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現地時間18日、プロボクシングで世界タイトル6階級を制覇したマニー・パッキャオ(比)氏が国際オリンピック委員会(IOC)に申請していたパリ五輪「特別枠」適用が却下されたことを、比メディアの他、AP通信、ESPNなどが報道。

 

昨年からパリ五輪への出場希望を表明していた45歳のパッキャオ氏は、IOCが定めるボクシング競技の年齢規定(40歳まで:2013年に34歳から引き上げ改定)に抵触することを受け、比オリンピック委員会を通じて特別枠による出場を申請、しかしIOCがこれを承認しないとの結論を通達。

 

特別枠は、経済的事情などによって予選通過→ 五輪出場が困難な国や地域のための救済措置として設けられているもので、IOCはフィリピンはこれに該当しないと判断した、とESPN等がその理由を考察。

 

パッキャオ氏は21年8月、当時のWBAウェルター級スーパー王者 ヨルデニス・ウガス(キューバ)に挑んで判定で敗れた試合を最後に現役を引退、22年5月のフィリピン大統領選挙に出馬して落選した後は、昨年3月にコナー・ベン(英)を相手に6月の復帰戦を計画、などが一部で報じられていましたが…

 

その他ここ最近は、異種格闘技RIZIN等との契約締結、昨年12月の韓国でのエキシビション出場、といった活動を行う中でパリ五輪出場の意向を表明していた経緯がありました。

 

率直に、元プロのスーパースターだからといって特例を認めるのは不適切だと思うので、IOCが下した結論は至極真っ当と感じますが…

 

それにしても引退後のパッキャオ氏は、次の大統領選を目指すなど政治家としての活動により比重を置いていくのかと個人的にはそう勝手に考えていたので、これまでの動向を見る限り、どうも何がしたいのかがよくわからない感も。

 

たまにエキシビション等に出るくらいはいいでしょうけど(今年、日本でフロイド・メイウェザー氏と因縁のリマッチ!とかいう噂もあったような)いかに常識を超越した特別な人であっても、所詮は人間でしかないのに変わりはなし、現実から乖離した形で二兎も三兎も追うことについては、やはり限界点に対する深い意識・考慮が大事なのでは… という底辺人の雑感です。