14日、帝拳ジムとアマゾン・プライムビデオが東京ドームホテルで会見を開き、来年1月23日:エディオンアリーナ大阪で開催する『Prime Video Presents Live Boxing 7』でダブル世界戦&那須川天心ボクシング3戦目の開催を正式発表。
(同会見では2月24日:東京・両国国技館でのトリプル世界戦イベントも発表されていますが、長くなるのでこれと分けて投稿します)
◇WBA&WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ◇
王者
寺地拳四朗
(31=BMB:22勝14KO1敗)
vs
挑戦者1位/元WBA同級王者
カルロス・カニサレス
(30=ベネズエラ:26勝19KO1敗1分)
今年9月、WBCの指名戦でヘッキー・ブドラー(南アフリカ)を9ラウンドTKOで退けて以来の寺地選手は、今回はWBAの指名戦となり、WBA3度目、WBC4度目の防衛戦。
カニサレスは今年6月、ダニエル・マテリョン(キューバ)とのWBA挑戦者決定戦に8ラウンド負傷判定勝ちして以来のリングで、かつて田口良一(ワタナベ)氏と引き分け、小西伶弥(真正)氏と木村翔(青木)選手に判定で勝利した実績を持つ、日本のファンにも馴染みのある選手。
充実期にある寺地選手と、エステバン・ベルムデス(メキシコ)にKOされて落城後、ここまで4連勝で復調中のカニサレス… という図式の一戦ですが、フライ転級の可能性も示唆している王者がこの指名戦に応じたということは、ライトフライ級の4団体統一戦を諦めていないことの意志表示で、ここは絶対に負けられないところ。
◇WBA世界フライ級タイトルマッチ◇
王者
アルテム・ダラキアン
(36=ウクライナ:22戦全勝15KO)
vs
挑戦者1位
ユーリ阿久井政悟
(28=倉敷守安:18勝11KO2敗1分)
11月15日に予定されていたのが、同興行のメインに出場する筈だったWBAバンタム級王者 井上拓真(大橋)選手の負傷でイベント自体がキャンセル、改めてのリスケジュール。
タイトル7度目の防衛戦となるダラキアンは、今年1月に指名挑戦者 ダビ・ヒメネス(コスタリカ)に判定勝ちして以来の試合で、2度続けての指名戦。
18年のV2戦の以降は平均年1ペースの不活性状態ながら、着実に防衛テープをのばしている実力派。
(20年2月のV4戦では、今年の大晦日に井岡一翔選手に挑むホスベル・ペレスに判定勝ち)
阿久井選手は今年2月、ジェイソン・ベンソン(比)とのチェーンナップにフルマーク判定勝ちして以来のリングとなり、世界初挑戦。
世界で実績を重ねているダラキアン相手だけに、キャリアが国内レベルの阿久井選手には相当に厳しいイメージが浮かびますが、持ち味の強打爆発なるか、期待したい一戦です。
◇121ポンド(スーパーバンタム級リミット1ポンドアンダー)契約8回戦◇
WBAバンタム級13位/WBO14位
ルイス・ロブレス
(25=メキシコ:15勝5KO2敗1分)
vs
WBOアジアパシフィック同級5位/OPBF6位/日本7位/WBC39位
那須川天心
(25=帝拳:2戦全勝)
今年4月、与那覇勇気(真正)選手に判定勝ちでボクシングデビューした那須川選手は、9月の2戦目でルイス・グスマン(メキシコ)を判定で下して以来のリング。
グスマン戦で左拳骨折するアクシデントに見舞われたものの現在は完治し、今月上旬からミット打ちも再開して本格的な実戦メニューに入っていることが報じられ、次は初のKO勝ちも期待されるところ。
ロブレスは、今年10月の最新試合で9戦全勝のアレクシス・アギーレ(メキシコ)と引き分けて以来となるオーソドックス型。
ロブレスを観たことがないため何とも言えませんが、パワーレスっぽく危険さを秘めた選手という訳ではなさそうなので、今回も那須川選手が勝つのは当然:問われるのは内容、な位置付けの試合になりそうです。
他、アンダーカードには、ダラキアンvs阿久井と同じ興行にセット:同様に延期になった与那覇(33:13勝8KO5敗1分)vs 辰吉寿以輝(27=大阪帝拳:14勝10KO無敗1分/元WBCバンタム級王者・辰吉丈一郎氏の次男)の54.5キロ契約8回戦も再スケジュール。
興行はプライムビデオが独占ライブ配信。