12月10日(日本時間11日)
ボーンマス・インターナショナル・センター:英(イングランド)ボーンマス
◇WBO世界クルーザー級タイトルマッチ◇
王者
クリス・ビラム=スミス
(33=英:18勝12KO1敗)
vs
挑戦者6位
マテウス・マステルナク
(36=ポーランド:47勝31KO5敗)
今年5月、強打のローレンス・オコリー(英)を判定で破り王座に就いたスミスは、それ以来となる初防衛戦。
昨年10月、ジェイソン・ホワッティリー(豪)に判定勝ちして以来のマステルナクは、14年6月にユーリ・カレンガ(コンゴ民主共和国/仏)とWBA同級暫定王座を争い判定負け、今回は9年半ぶりの2度目の世界戦。
ややアプセット的な勝利で王者となったスミスと、ヨーロッパのベテラン中堅マステルナクの一戦…
結果は スミスが 8ラウンド 0:02 TKO勝ち。
動画サイトを一応チェックしてみたものの思った通り試合の映像は見つからず、未観戦ですが…
こまめに動いて当てる戦術でマステナルクが健闘するも、7ラウンドの攻防の中でスミスがボディショットを決めると挑戦者が肋骨を負傷、8ラウンド開始のゴングが鳴っても続行に応じず棄権を申し入れて試合終了、という内容だったとのこと。
クルーザー級の勢力図はというと…
WBA王者は、試合枯れ傾向が顕著なアルセン・グラミリアン(アルメニア/仏)
WBC王者は、先月イルンガ・マカブ(コンゴ民主共和国)をKOして戴冠したばかりのノエル・ゲボル(独)
IBF王者は、今月23日(日本時間24日)にサウジアラビアで開催されるビッグイベントに出場予定のジェイ・オペタイア(豪)ですが、この興行で防衛戦として行う筈だったエリス・ゾロ(英)戦をIBFがタイトル戦の認可を与えなかったことから、王座を返上する意向と伝えられており…
かなり以前からの、主役不在の状態が未だ続いている状況。
現ヘビー級3団体統一王者で、かつては4団体統一クルーザー級王者だったオレクサンドル・ウシク(ウクライナ)のような、クラス全体の注目を引き込める選手の台頭が待たれます。