前日計量:重岡兄弟ダブル世界戦 パンヤ vs 優大 バジャダレス vs 銀次朗ダイレクトリマッチ | ボクシング・ダイアローグ

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明日7日:東京・大田区総合体育館で開催されるダブル世界戦興行の前日計量が東京ドームホテルで行われ、メイン、セミ、セミセミに出場する6選手が揃ってパス。

 

 

◇WBC世界ミニマム級団体内王座統一戦◇

 

正規王者

パンヤ・プラダブスリ(ペッマニー・CPフレッシュマート)

(32=タイ:40勝24KO1敗)

【47.5キロ】

 

暫定王者 

重岡優大

(26=ワタナベ:7戦全勝5KO)

【47.6キロ】リミット

 

タイトル12連続防衛中&フロイド・メイウェザーJr.氏が持っていた世界王者全勝記録を更新、54連勝中だった同国人ワンヘン・ミナヨーティンを判定で下し王座を獲得したパンヤは、8ラウンドTKOで完勝した今年6月のvs田中教仁(三迫)以来となるリングで、団体内統一戦と同時にタイトル5度目の防衛戦。

 

重岡選手は、もともとは今年4月にパンヤへの挑戦が正式決定していたものの、来日直前にパンヤがインフルエンザに感染するアクシデントでキャンセル、代替にセットされた暫定王座決定戦でウィルフレド・メンデス(プエルトリコ)7ラウンドKOして以来の試合で、同じく団体内統一戦と共にタイトル初防衛戦。

 

対戦相手の質のせいで、実力レベルがイマイチ掴めないままだったパンヤながら、今回は能力の高さがハッキリしている重岡選手との対戦ということで、いよいよ真価が明らかになる感。

 

とはいえ、ワンヘンを攻略した星はともかく、防衛戦は相手を選んで消化試合的な恰好でこなして来た他、それ以前のキャリアの大部分はほぼ無名相手ばかりにつき、個人的には明確に重岡選手有利の予想。

 

パンヤ本人が言うような、経験値の差がモロに現れるようなことがなければ、重岡選手が中~大差の判定もしくは終盤KO/TKO勝ちの可能性が高い、とみます。

 

 

◇IBF世界ミニマム級団体内王座統一戦◇

 

正規王者

ダニエル・バジャダレス

(29=メキシコ:26勝15KO3敗1分1NC)

【47.5キロ】

 

暫定王者

重岡銀次朗

(23=ワタナベ:9勝7KO無敗1NC)

【47.6キロ】リミット

 

今年1月、偶然のバッティングでNC(無効試合)に終わった第1戦のダイレクトリマッチとなる一戦は、バジャダレス・重岡選手ともに団体内統一戦&タイトル初防衛戦。

 

初戦は実質2ラウンドちょっとだったにしろ、概ね力の差が窺い知れる内容で、勝敗予想は兄のWBC戦よりこちらの方がもっと容易な感。

 

9ヶ月程度でボクシングスタイルが変わったり、攻防技術が目に見えて向上したりする筈はない以上、今回は重岡選手が後半~終盤にかけてキッチリ仕留めるのでは、と思います。

 

 

◇ IBFフェザー級2位決定戦(12回戦)◇

 

5位

亀田和毅

(32=TMK:41勝22KO3敗)

【57.0キロ】

 

8位

レラト・ドラミニ

(29=南アフリカ:19勝11KO2敗)

【56.9キロ】

 

重岡兄弟の世界戦を差し置いてメインにセット(セミ=第7試合がパンヤvs優大、セミセミがヘビー級の但馬ミツロの8回戦、セミセミセミ=第5試合がバジャダレスvs銀次朗)されたIBF2位決定戦の計量は、両選手がリミットの57.1キロをそれぞれ100&200グラムアンダーでクリア。

 

亀田選手は今年2月、ルイス・カスティージョ(メキシコ)に5ラウンドTKO勝ちして以来、ドラミニは今年7月、ハミドゥ・クワタ(タンザニア)に3ラウンドKO勝ちして以来となるリング。

 

ドラミニはデビュー戦を判定負けで落とした後18連勝、昨年10月の前々戦でマイナー団体IBOの空位のフェザー級王座を元ランカーのジェームス・ディケンス(英)と争って判定負け、再起2戦目という流れですが…

 

タイトル戦でもない限り、勝てる相手としかやらないマッチメイクが件の一家の定番という部分を踏まえると、ドラミニが無名に埋もれていた強豪である期待は持ちにくく、今回もまたファミリーの残る最後の3男が、盛り上がりを欠く内容で無難な判定勝ちとみるのが妥当な線?