【結果】フェルナンド・マルティネス vs ボルネア アダメス vs ウィリアムス | ボクシング・ダイアローグ

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6月24日(日本時間25日)

ザ・アーモリー:米ミネソタ州ミネアポリス

 

◇WBC暫定世界ミドル級タイトルマッチ◇

 

暫定王者

カルロス・アダメス

(29=ドミニカ共和国:22勝17KO1敗)

vs

挑戦者15位/元IBF&WBAスーパーウェルター級王者

ジュリアン・ウィリアムス

(33=米:28勝16KO3敗1分1NC)

 

アダメスは昨年10月、正規王者 ジャモール・チャーロ(米)の戦線離脱に伴う暫定王座決定戦でファン・マシアス・モンティエル(メキシコ)に3ラウンドKO勝ち、今回が初防衛戦。

 

ウィリアムスは昨年11月、無名のローランド・マンシージャ(亜)相手の再起戦&チェーンナップに判定勝ちして以来のリング。

 

その前戦でブラディミル・エルナンデス(メキシコ)に判定負け、更にその前の試合はジェイソン・ロサリオ(ドミニカ共和国)に5ラウンドTKO負けでIBF&WBAスーパーウェルター級王座から陥落と順調さはイマイチ欠くも、今回勝てば暫定ながらも世界タイトル2階級制覇。

 

まだ地味な存在とはいえ能力の高さを垣間見せるアダメスvs元世界王者、という顔合わせの一戦…

 

結果は アダメスが 9ラウンド 2:45 TKO勝ちでV1。

 

ハイライトを視聴しただけにつき、展開等についてはわかりませんが…

 

右目を腫らせ劣勢だったウィリアムスのダメージにレフェリーが配慮し、早めのタイミングでストップした印象。

 

(ドクター勧告やセコンドの棄権表示があったのかも?)

 

WBCのミドル級は、長期ブランク中の正規王者チャーロが 9月に復帰か !? の話があるものの、それは1階級上げてのカネロ・アルバレス(メキシコ)挑戦か?といった噂も流れており、引き続き不透明な状態。

 

個人的には、チャーロが復帰するならまず初めにアダメスと団体内統一戦をやり、暫定王座をなくしてスッキリさせてほしいところですが…。

 

 

◇IBF世界スーパーフライ級タイトルマッチ◇

 

王者

フェルナンド・マルティネス

(31=亜:15戦全勝8KO)

vs

挑戦者1位

ジェイド・ボルネア

(28=比:18戦全勝12KO)

 

昨年2月、タイトル9連続防衛中だった前王者 ジェルウィン・アンカハス(比)に大差の3ー0判定勝ちで王座を奪取したマルティネスは、同年10月のダイレクトリマッチも同様の大差3ー0判定で返り討ちにし、V1。

 

今回はそれ以来のリングとなる、タイトル2度目の防衛戦。

 

一方、昨年8月にイバン・メネセス(メキシコ)を7ラウンドTKOして以来となるボルネアは、前々戦のIBF挑戦者決定戦でモハメド・オバディ(モロッコ/伊)に3ラウンドKO勝ちしており、指名挑戦者として初の世界戦。

 

スーパーフライ級は、井岡一翔(志成)選手が昨日WBAの新王者になったばかりでもあり、今後の同級の覇権を占う上でも注目されたこの一戦…

 

結果は マルティネスが 11ラウンド 0:29 TKO勝ち。

 

これもハイライトを視聴しただけで細かな内容はわかりませんが、終わり方はメインのアダメスvsウィリアムスと殆ど同じだった印象。

 

ボルネアの動きが鈍ったというほどには見えなかったものの、やはり蓄積ダメージへの配慮から早めに止めるパターンだったように映りました。

 

全勝対決を制してV2のマルティネスは、またホンモノ感を強めた感じですが…

 

WBC ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)、WBO 中谷潤人(M.T)、そしてWBA 井岡の各王者に加え、元世界4階級王者 ローマン・ゴンサレス(ニカラグア/帝拳)などのベテラン強豪の誰と戦っても好勝負できるイメージが浮かぶので、今後は更に要注目な選手だと思います。

 

 

世界戦のマルティネスvsボルネアを差し置き、セミファイナルで行われた157ポンド(約71.21キロ:スーパーウェルター級リミット3ポンド超)契約10回戦、WBCスーパーウェルター級6位 エリクソン・ルビン(27=米:24勝17KO2敗)vs ルイス・アリアス(33=米:20勝9KO3敗1分1NC)。

 

ルビンは昨年4月、前WBCスーパーウェルター級暫定王者 セバスチャン・フンドラ(米)に9ラウンド棄権TKO負け、今回はそれ以来となる再起戦。

 

対するアリアスは、昨年5月にジミー・ウィリアムス(米)を判定で下して以来のリングで、デビューから5年無敗をキープして一時期それなりに注目されたものの対戦者のレベルアップと共に黒星が増え、ここ6戦は2勝3敗1分という状況。

 

ルビンが無難に再起か、アリアスがアプセットを起こすか、という一戦…

 

結果は ルビンが 5ラウンド 2:11 KO勝ち。

 

サウスポーのルビンの左ボディストレート→振り下ろす右でアリアスがダウン、レフェリーのカウント10のタイミングで立ち上がるも、そのままカウンテッドアウトで終了。

 

 

他、アンダーカードでは、先述のフェルナンド・マルティネスに王座を明け渡した前IBFスーパーフライ級王者 ジェルウィン・アンカハス(31=比:33勝22KO3敗2分)がウィルネル・ソト(32=コロンビア:22勝12KO12敗)とスーパーバンタム級8回戦。

 

結果は アンカハスが 5ラウンド 2:41 TKO勝ち、8ヶ月ぶりのリングでvsマルティネス2連敗からの再起に成功。

 

既にバンタム転級を表明しているアンカハスは、WBA王者 井上拓真(大橋)選手への挑戦を希望しているとのこと。