本丸の庭――
落とし穴から救出されたギョリイと鶴丸。
しかし、彼らを待ち受けていたのは、山姥切国広、へし切長谷部、加州清光の 「お説教三銃士」 だった。
「……主、どうして落とし穴に落ちるんだ」
「オラのせいじゃないっぺ!! 鶴丸が掘ったっぺ!!」
「待て待て、掘ったのは確かだが、落ちたのは偶然だ!」
「落とし穴を掘っておいて、偶然も何もないでしょ……」
清光が呆れた顔をして腕を組む。
その隣では、長谷部がいつもの厳しい表情で腕を組んでいた。
「主が危険な目に遭うのは、俺の管理不行き届き だと認識している……!」
「そんなことないっぺ!! オラはナマズオ族の誇りを持って、この本丸にいるっぺ!!」
「誇りと落とし穴は関係ない!!!」
全員、即ツッコミ。
「それに、掘ったなら埋めるのが筋だろ」
山姥切の鋭い指摘に、鶴丸は 「おっ?」 という顔をしてポンと手を打った。
「なるほど! つまり、俺たちはこれから 「落とし穴を埋める作業」 をしなくちゃいけないわけだな?」
「そういうことになるな」
「なるほどなるほど……それは大変だ!!」
鶴丸が笑いながら言った瞬間、
「よし、鶴丸。鶴丸が責任を持って埋めてくれ」
「えぇ!?」
清光がバッサリと任命した。
「主は怪我の可能性があるからダメ。だから鶴丸がやりなよ」
「いやいや! 俺が!? 俺一人で!?」
「当然だろう?」
長谷部も頷き、山姥切も「当然だな」と言わんばかりの顔をする。
「ちょ、ちょっと待て! 主も一緒に……」
「オラはナマズオ族だから、掘るのは得意だけど埋めるのはちょっと……」
「なんで!?!?しかもなんでそこは語尾普通なんだ???」
鶴丸、完全に孤立。
「というわけで、頑張れ鶴丸!」
「うぅ……落とし穴は掘るのが楽しいんだがなぁ……埋めるのは面倒だなぁ……」
「自業自得っぺな!!」
こうして、鶴丸の 「落とし穴埋め作業」 が始まることとなった。
ギョリイはというと――
「オラはナマズオの神々にさつまおいもの恵みを祈るっぺ!!」
と、さつまおいもを手に持ち、優雅に庭を歩き回っていた。
「主、暇そうだな……」
「……これでいいのか?」
山姥切と長谷部が疑問を抱くが、その横で清光は笑いながら、「まぁ、主らしくていいんじゃない?」と肩をすくめるのであった。