翌朝。
審神者・ギョリイは机に向かい、何やらゴソゴソと作業をしていた。
「……主、何してるんだ?」
山姥切国広が怪訝な顔で覗き込むと、そこには「ナマズオランド拡張計画書」と書かれた分厚い巻物が!!!
「ナマズオランドをもっと広くするっぺ!!!!!」
「はぁぁぁぁ!?!?」
「この本丸の庭を全部ナマズオランドにするっぺ!!!」
「やめろォォォォォ!!!」
山姥切の絶叫が響き渡る。
◆◇◆◇◆
「ちょっと待て!! なんでまたそんな計画を立ててるんだ!!?」
長谷部がドンッと机を叩く。
「だって……今のナマズオランド、狭すぎるっぺよ……」
ギョリイがしょんぼりしながら、ミニチュアナマズオランドを見つめる。
畳4枚分の小さな空間では、夢と感動を届けるには足りなかったのだ。
「それなら、ちょっとずつ拡張すればいいっぺ!!!」
「いや、ちょっとずつの規模じゃねえぞ、この計画!!!」
長義が巻物を開き、ぎょっとした。
• ナマズオ観覧車(推定高さ20m)
• ナマズオコースター(庭を横断するジェットコースター)
• ナマズオ温泉(天然温泉を掘り当てる予定)
• ナマズオの森(本丸の庭の木を全てナマズオの形に剪定)
• ナマズオ宮殿(本丸の大広間を改装予定)
「いやいやいや、規模がデカすぎる!!!」
「こんなの作ったら、もはや本丸じゃなくてナマズオの国だぞ!?」
清光も思わず巻物を奪い取り、ツッコミを入れる。
「ギョリイ、さすがにこれは……」
山姥切が説得を試みようとした――その時。
「むぅぅ……やっぱり、みんな反対っぺな……」
ギョリイの目がウルウルと涙ぐむ。
「ナマズオ族に夢を届けたかっただけなのに……オラ、間違ってるっぺか……?」
「うっ……」
「ナマズオ族に夢を届けたい」
その言葉に、長谷部、長義、清光、山姥切は思わず沈黙した。
「……でもな、ギョリイ」
山姥切がゆっくりと口を開く。
「この本丸は、俺たちの“家”なんだ。ナマズオ族のために使うのは構わない。でも、本丸の皆が困るようなことは、やっぱりダメだろ?」
「むぅ……」
「本丸をナマズオランドにするよりも、ナマズオランドをどこか別の場所に作る方法を考えたらどうだ?」
「別の場所……?」
ギョリイはハッとした。
「そうっぺ!! 本丸をナマズオランドにするんじゃなくて、新しくナマズオランドを作ればいいっぺ!!」
「えっ」
「ナマズオ専用の島を買うっぺ!!!!」
「ダメだァァァァァ!!!!」
こうして、ナマズオランド拡張計画は「ナマズオランド独立国家建設計画」へと進化してしまったのであった……。