「――というわけで、7020分の1スケールのナマズオランドを作ることになったっぺ!!」
審神者・ギョリイが元気よく宣言した。
「……思ったよりまともな落としどころになったな……」
山姥切国広が安堵の息を吐く。
「7020万ギルでナマズオランドを作るのは無理でも、7020分の1のスケールなら、ミニチュアとしてちょうどいいのでは? という提案は、俺にしては上手くまとまったと思う」
「なぁ、7020分の1ってどれくらいのサイズなんだ?」
清光が首をかしげる。
「えーっと、例えばデ〇ズニーランドが約50万平方メートルだから……7020分の1にすると……」
長義が計算し、静かに言った。
「約7.12平方メートル。つまり畳4枚分くらいだな」
「狭っ!!」
長谷部が思わず突っ込む。
「えっ、そんなちっちゃいの!?」
「むむむ……ナマズオランドが畳4枚っぺか……」
ギョリイは腕を組み、考え込む。
「ま、まぁ、完全に何もないよりはマシだよね!」
清光が慰めるように言うが、審神者のナマズオランド建設の夢は、畳4枚分のスペースに収まるのか……?
◆◇◆◇◆
こうして、7020分の1スケールのナマズオランド建設が始まった。
「ここにメインゲートを作るっぺ!」
「いや、畳4枚しかないのにゲートなんか作ったら、それだけで埋まるぞ!?」
「じゃあ、ミニチュアのナマズオ先輩像を置くっぺ!!」
「それ、もう“ナマズオランド”じゃなくて“ナマズオ先輩の置物”じゃん!」
「ナマズオ先輩カートも作るっぺ!!!」
「そんなスペースないって!!!」
「ナマズオ先輩のお土産屋さんもっぺ!」
「だからスペースが!!! っていうか、誰が買うんだよ!!!」
「むぅぅぅ……納得いかんっぺな……」
ギョリイはふくれっ面になりながら、小さなナマズオランドを見つめる。
――こうして、7020万ギルの木を巡る騒動は、「超ミニチュアナマズオランド建設計画」という新たな問題へと発展していくのであった。