オラ——ギョリイは、薩摩の本丸のあるじとしてナマズオ族として過ごしてきたっぺ。
けれど、山姥切と長義に正体を知られてからというもの、二人の態度はどこか過保護になり、明らかに張り合うようになったっぺよ……!!

そして、それに気づいた刀剣男士たちがザワザワし始めたっぺな……!!

——そんな中、異変を見過ごせなかったのが、へし切長谷部だったっぺよ。

◆◇◆

「……主がナマズオであることに変わりはない。だが、あの二振りの様子はどう考えても普通ではない……!!」

長谷部は腕を組みながら、山姥切と長義の不自然な態度を思い返していたっぺ。

「主を巡って争う……だと? 今までそんなことはなかったはずだ」

「まさか……主に何か秘密があるのでは……?」

長谷部は決意したっぺな。

「これは、調査が必要だ」

◆◇◆

翌日、長谷部は山姥切と長義がいない隙を狙い、オラに単独で話を聞きに来たっぺよ。

「主、少しお時間をいただけますか」

「ど、どうしたっぺ? なんだか怖い顔してるっぺ……」

オラが警戒すると、長谷部は鋭い目で見つめてくるっぺ。

「単刀直入に聞きます。山姥切と長義があなたに対して過保護になった理由は何ですか?」

「そ、それは……」

オラは言葉に詰まったっぺ……。

「何か、彼らだけが知っていることがあるのでは?」

「そ、そんなことないっぺよ!!!ナマズオ族の魅力に憑りつかれてナマズオテンパードになったに違いないっぺ!!!」

オラは必死にごまかそうとしたっぺが——

「……主が隠していることがあるのなら、我々にも知る権利があるはずだ」

「っ!?」

長谷部の真剣な目に、オラは思わず後ずさったっぺ……。

このままじゃ、オラの秘密がバレちゃうっぺ!?

◆◇◆

「——主を問い詰めるのは、やめておけ」

突然、低く静かな声が響いたっぺ。

そこには、いつの間にか現れた山姥切が、鋭い目つきで長谷部を見据えていたっぺ……!!

「主に何かあったのなら、俺たちが守るべきだろう?」

「長谷部、あまり主を追い詰めるものじゃない」

続いて現れた長義が、いつもの余裕ある笑みを浮かべながら、オラのなで肩を軽く抱くっぺ。

「っ!!うぺぺぺぺ……!!」

オラは驚きのあまり固まってしまったっぺよ!! ちょ、ちょっと近いっぺよ!!??

「……ふむ」

長谷部はじっと山姥切と長義を見比べるっぺな。

「やはり……お前たちは、主について何か知っているな?」

「……どうだろうな」

山姥切がそっぽを向くっぺ。

「さあ?」

長義は余裕の笑みを崩さないっぺ……。

「お前たち……!!!」

長谷部はさらに疑念を深めたっぺ。

果たして、オラの秘密は守れるのかっぺか……!? それとも、さらなる波乱が巻き起こるっぺか!?