最近、薩摩の本丸では、ある妙な空気が流れているっぺ……。

「……なんか、最近あの二振り、変じゃない?」

そんな噂が、刀剣男士たちの間で囁かれ始めていたっぺな。

◆◇◆

「主、今日の遠征にはオレもついていく」

「いや、俺のほうが主を守るのに適任かな」

遠征の編成を決めるオラの前で、山姥切と長義が火花を散らしているっぺ……!?

「え、ええと……オラ、一人で行っちゃおっぺかな…」

「ダメだ」

「ダメだね」

ふたりの声がピッタリ重なったっぺ……!?

これを見ていた周囲の刀剣男士たちは、目を丸くするっぺよ。

「え、なに? なんであの二人、あんなだったっけ?」

「前から審神者様のことを気にかけていたけど、最近は特に過保護じゃない?」

「ていうか、張り合ってるよね、完全に」

他の刀剣男子たちがこぞってひそひそ話しているっぺな。

◆◇◆

さらに、食事の時間になると——

「主、ちゃんと食べてるか?」

山姥切が、オラのお椀にそっと大好物のお野菜を追加してくるっぺ。

「おやおや、主にはもっと上等な料理のほうが似合うと思うけど?」

長義がすかさず燭台切光忠が作った豪華な肉料理をオラの皿にのせてくるっぺよ。

「オラ、そんなに食べきれないっぺよ!!!」

「なら、俺が食べさせる」

「いや、俺が」

「「……!?」」

ふたりはまたしてもギラリとにらみ合ったっぺ……!?

「いや、だから、オラは自分で食べるっぺ!!!!!」

オラが思わず叫ぶと、周りの刀剣男士たちがざわざわし始めたっぺな。

「これ、完全に……」

「……主を巡る争い?」

「まさか、山姥切と長義が……!!??」

「いやいや、でも主ってナマズオ……」

「それが、最近なにか秘密があるらしいって噂で……」

「マジか……!?」

本丸の刀剣男士たちは、ますますオラと二振りの関係に興味津々になったっぺよ。

◆◇◆

——そして、この異変に気付いたもう一振りの刀がいたっぺ……。

「……これは…」

オラをじっと見つめるのは、審神者への忠誠心が強いへし切長谷部だったっぺ!!!

「主に何かあったのなら、俺が真実を明らかにしなければ……!」

長谷部の目が鋭く光るっぺ……。

オラの秘密は、果たして守れるのかっぺ!?