バベルの塔展 | 黒猫なつくかな?

バベルの塔展

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長男たーと東京に遊びに行きました。
大阪(伊丹)ー東京(羽田)は50分。
速いねぇ。


3月にその情報を知るや否や、ナイトミュージアムに即申し込み。

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ナイトミュージアムは人数を限定し、事前にレクチャーを受け、お土産(図録かオリジナルグッズを選択)、ワンドリンクが付きます。

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人数が少ないので、時間をかけて、ほぼかぶりつきで原画を見ることが出来ました。

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精密な拡大複製画も見応えがあり、解説ビデオも絵の内容がよくわかるものでした。

バベルの塔は『旧約聖書』の「創世記」中に登場する巨大な塔。人類が実現不可能な天に届く塔を建設しようとしたことに神が怒り、人々の言葉を互いにわからないものにし、各地に散り散りにさせ、ついには塔は崩れてしまう。という話に基づいています。

この『人々の言葉を互いにわからないものにした』って言うのが、私のグッとくるところ。
切ない。そして、深い。
高い建物くらい神様ええやん?と思うところですが、そこに人類の驕りが見てとれます。

現代世界といったいどこが違うと言える?

ブリューゲルのバベルの塔は他の画家が描いたそれよりも、人物や建築機器がリアルに描かれ、どれだけ見ても飽きる事がありません。

人物は最大2センチ、あとは数ミリで約1400人も描きながらも、それぞれの様子がわかるのです。
バベルの塔の中には礼拝堂らしき物もあり、人々が列をなして礼拝しているのに、神様、それでも逆鱗に触れたのね。
当時の建築技術に始まり、塔の周辺には、農園で働く人々や処刑場、人々の営みそのものが描かれています。

長い建築の時間、そして来たる破滅の未来まで内包する重量感。
ほんの60センチ70センチの中の小さな画面に、緻密な世界全体が収まっているのです。

東京まで来て見る事ができて良かった。

…来月から大阪に来るって知らなかったんだよ…。
知ってたらあーた、何万もかけて…ううう。