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「棟山、いるのか。」
「はい。」
「誰かきてるのか、ああ大野か。」
部屋に戻ってきた下川が大野を見ながらそういった。
「はい。先輩、おじゃましてます。」
「大野は今度寮に入ったばかりだったな。」
「はい、大城先輩と一緒です。」
大野大樹は100キロはないくらいだが、背丈が棟山よりかなり大きいため、ぽっちゃりした感じに見える。
「どうだ寮に入った感想は。」
「はい、同級生同士ならいいんですが。」
「なんだ、大城が嫌なのか。」
「いいえ、そんなことはないです。少し恐い感じですが、下川先輩みたいに優しい先輩の方が良かったです。」
「俺と一緒の部屋になりたいのか。」
「そうなったらうれしいですよ。」
「俺のことを知らないだろう。」
「入学してからずっと見てますから、わかりますよ。下川先輩は礼儀ただしいし、下級生にやさしいですから。」
「なんかこそばいな。だが部屋も半年だからな。来年は新入生とだから、好き勝手できるだろう。」
「半年は長い感じです。俺も来年入ればよかったです。」
「お前たちにも早く寮に慣れてもらわないと来年が困るからな。」
「はい。棟山がいるから大丈夫です。」
「大野は棟山とは仲がいいのか。」
「もちろん仲はいいです。」
「それじゃあ棟山のことはよく知ってるんだな。」
「棟山のことで知らないことはないくらいですよ。だけどなんで棟山は先輩にもてるんですかね。俺も棟山と代わらないと思うんだけどな。」
「もう少し太って可愛かったらもてるんじゃないのか。」
「こう見えても柔道部や相撲部以外では十分デブなんですから。」
「確かにそうだな。」
下川はそういいながら、大野のいったことがおかしくて笑った。
「先輩、俺可愛くないですかね。」
「何でだ、可愛いぞ。」
「そんなこといってもらえるのは下川先輩だけですよ。」
「俺だけでも十分だろう。棟山、今日の夜は用事ができたから好きにしてていいぞ。多分遅くなると思うからな。」
「はい。」
「俺はちょっと寝るから、大野もゆっくりしてていいぞ。」
「はい、ありがとうございます。」
下川は奥の部屋にいくと、そのまま横になった。
「康裕はいいな下川先輩とで。」
「大樹もそのうち慣れるさ。それより僕のこと何でも知ってるってさっき先輩にいってただろう。」
「そんなこと気にするな。知ってても誰にも言わないからさ。」
「お前がそんなこというとなんか気持ち悪いな。」
「康裕のことなら何でも知ってるのは間違いないんだからさ。康裕、俺が何も知らないと思ってるんだろう。合宿のときにも康裕がやってたことは全部知ってるだからさ。」
「全部って、何だよ。」
「先輩たちとのことでも何でもさ。M高の東力さんや百広とのことも全部さ。」
「大樹、なんでそんなことを知ってるんだ。」
「俺、こう見えても情報通なんだぞ。」
「それで、僕のこと嫌いになったのか。」
「そんなわけないだろう。お前は親友だし、大好きに決まってるだろう。康裕はどうなんだ?」
「あ、ああ、好きに決まってるだろう。」
棟山は変な意味に取られないかを心配しながら、照れくさそうにそういった。
「しかし、上口先輩も冷たいよな。お前と部屋が別になった途端に石橋先輩に乗換えだからな。それも立場が逆だからな。俺には信じられないよ。」
「上口先輩がどうかしたのか。」
「康裕、お前ほんとに初心なんだな。上口先輩は、石橋マネージャーに夢中なんだから。」
「そ、そんなこと嘘だろう。」
「嘘かどうか本人に聞いてみろよ。」
「そんなこと出来るわけないだろう。」
「俺のいうことに間違いないから信じればいいんだよ。」
「う、うん・・・」
棟山はそういいながら大野の顔を見たが、真面目な顔で話している。
「大樹、お前がそういうことに興味があるなんて知らなかったな。」
「康裕のことが好きなだけさ。誰とでもっていうわけじゃないし、お前とならいいとは思ってるけどな。」
「だけど大樹にそんなこといわれたのははじめてだな。」
「俺は康裕と友達でいるだけでもいいんだ。無理して康裕が俺のこと嫌いになると困るからな。だからいえるわけないだろう。」
「はい。」
「誰かきてるのか、ああ大野か。」
部屋に戻ってきた下川が大野を見ながらそういった。
「はい。先輩、おじゃましてます。」
「大野は今度寮に入ったばかりだったな。」
「はい、大城先輩と一緒です。」
大野大樹は100キロはないくらいだが、背丈が棟山よりかなり大きいため、ぽっちゃりした感じに見える。
「どうだ寮に入った感想は。」
「はい、同級生同士ならいいんですが。」
「なんだ、大城が嫌なのか。」
「いいえ、そんなことはないです。少し恐い感じですが、下川先輩みたいに優しい先輩の方が良かったです。」
「俺と一緒の部屋になりたいのか。」
「そうなったらうれしいですよ。」
「俺のことを知らないだろう。」
「入学してからずっと見てますから、わかりますよ。下川先輩は礼儀ただしいし、下級生にやさしいですから。」
「なんかこそばいな。だが部屋も半年だからな。来年は新入生とだから、好き勝手できるだろう。」
「半年は長い感じです。俺も来年入ればよかったです。」
「お前たちにも早く寮に慣れてもらわないと来年が困るからな。」
「はい。棟山がいるから大丈夫です。」
「大野は棟山とは仲がいいのか。」
「もちろん仲はいいです。」
「それじゃあ棟山のことはよく知ってるんだな。」
「棟山のことで知らないことはないくらいですよ。だけどなんで棟山は先輩にもてるんですかね。俺も棟山と代わらないと思うんだけどな。」
「もう少し太って可愛かったらもてるんじゃないのか。」
「こう見えても柔道部や相撲部以外では十分デブなんですから。」
「確かにそうだな。」
下川はそういいながら、大野のいったことがおかしくて笑った。
「先輩、俺可愛くないですかね。」
「何でだ、可愛いぞ。」
「そんなこといってもらえるのは下川先輩だけですよ。」
「俺だけでも十分だろう。棟山、今日の夜は用事ができたから好きにしてていいぞ。多分遅くなると思うからな。」
「はい。」
「俺はちょっと寝るから、大野もゆっくりしてていいぞ。」
「はい、ありがとうございます。」
下川は奥の部屋にいくと、そのまま横になった。
「康裕はいいな下川先輩とで。」
「大樹もそのうち慣れるさ。それより僕のこと何でも知ってるってさっき先輩にいってただろう。」
「そんなこと気にするな。知ってても誰にも言わないからさ。」
「お前がそんなこというとなんか気持ち悪いな。」
「康裕のことなら何でも知ってるのは間違いないんだからさ。康裕、俺が何も知らないと思ってるんだろう。合宿のときにも康裕がやってたことは全部知ってるだからさ。」
「全部って、何だよ。」
「先輩たちとのことでも何でもさ。M高の東力さんや百広とのことも全部さ。」
「大樹、なんでそんなことを知ってるんだ。」
「俺、こう見えても情報通なんだぞ。」
「それで、僕のこと嫌いになったのか。」
「そんなわけないだろう。お前は親友だし、大好きに決まってるだろう。康裕はどうなんだ?」
「あ、ああ、好きに決まってるだろう。」
棟山は変な意味に取られないかを心配しながら、照れくさそうにそういった。
「しかし、上口先輩も冷たいよな。お前と部屋が別になった途端に石橋先輩に乗換えだからな。それも立場が逆だからな。俺には信じられないよ。」
「上口先輩がどうかしたのか。」
「康裕、お前ほんとに初心なんだな。上口先輩は、石橋マネージャーに夢中なんだから。」
「そ、そんなこと嘘だろう。」
「嘘かどうか本人に聞いてみろよ。」
「そんなこと出来るわけないだろう。」
「俺のいうことに間違いないから信じればいいんだよ。」
「う、うん・・・」
棟山はそういいながら大野の顔を見たが、真面目な顔で話している。
「大樹、お前がそういうことに興味があるなんて知らなかったな。」
「康裕のことが好きなだけさ。誰とでもっていうわけじゃないし、お前とならいいとは思ってるけどな。」
「だけど大樹にそんなこといわれたのははじめてだな。」
「俺は康裕と友達でいるだけでもいいんだ。無理して康裕が俺のこと嫌いになると困るからな。だからいえるわけないだろう。」