神奈川県で新型コロナウイルスの感染者が新たに104人確認されたほか、患者1人が死亡し、20日に各自治体が発表した。横浜市では、いわゆる「夜の街関連」で新たなクラスター(感染者集団)が発生した。
発表自治体別の感染者の内訳は、横浜市38人▽川崎市30人▽相模原市11人▽横須賀市4人▽藤沢市2人▽茅ケ崎市1人▽その他県域(県が発表)18人-の計104人で、そのうち半数を超える53人の感染経路が分かっていない。
年代別では、10歳未満9人▽10代1人▽20代29人▽30代19人▽40代15人▽50代14人▽60代8人▽70代7人▽80代1人▽年代非公表1人(小学生)-で、90代以上はいない。
横浜市でクラスターが発生したのは、同市中区の繁華街の接待を伴う飲食店。いずれも従業員で20~30代の女性6人が感染した。市は、同店でこれまでに感染が判明している従業員の20代女性から感染が広がったとみて調べている。また、今回新たに、この20代女性の夫の30代男性と、いずれも6歳未満の娘2人の感染も明らかになった。
県発表の感染者のうち、いずれも10歳未満の男児2人と女児1人は、クラスターが発生している厚木市立依知南小学校の児童。同校での感染者は児童15人と教員5人の計20人となった。
また、同じくクラスターが発生している湘南厚木病院(厚木市)でも、新たに職員の20代女性と、入院患者の50代女性の感染が明らかになった。同病院の感染者は患者18人・職員9人の計27人となった。
県内で死亡が確認されたのは、横浜市の80代女性。当初、別の病気で市内の病院に入院しており、リハビリ目的で転院した病院で検査したところ、7月22日に陽性が判明。転院前の病院では感染者が確認されておらず、女性への感染経路は不明だった。女性も無症状だったが、8月上旬に発熱し、肺炎を発症。19日午前、新型コロナウイルス感染症による肺炎で死亡した。県内の累計死者数は107人となった。