記者会見でのイチローは必死に涙があふれるのをこらえていた。試合後はファンへの感謝と新チームでの飛躍を誓った。(共同)
-移籍決断の理由は。
「20代前半の選手が多いこのチームの未来に来年以降僕がいるべきではない、そして僕自身環境を変えて刺激を求めたい、という強い思いが芽生えた」
-川崎ら同僚への気持ちは。
「そのことも迷った中の要素。ただムネ(川崎)とはずっと一緒にやってきていい時間を共有できたと認識している。違う場所にいても一緒にやることができるという考え方も僕の中にはある」
-家族の反応は。
「家族は僕の決断についてきてくれる。はっきりとした決意を示してくれたので支えになった」
-試合ではスタンドから大声援を受けた。
「ああいう反応を目の当たりにすると(頭の中が)真っ白になる。あの瞬間に感激した」
-背番号51はヤンキースでは名外野手のバーニー・ウィリアムズがつけていたことで知られる。31に決めた理由は。
「51は特別な番号だけど、ヤンキースで51はとても現段階では僕の方からお断りというか、とてもつけることはできない。(31は)フィーリングでしょう。『1』というのが欲しかった」
-環境変化に不安は。
「環境が変わることは怖い。不安です。ただ、そう決意したわけだから断ち切らなくてはいけないし、断ち切れるように進んでいきたい。その覚悟は持っているつもり」
-新天地のロッカールームの雰囲気は。
「ここに流れている空気がすごく落ち着いている。きょう一日だけですが気持ち良かった」
-ニューヨークで着るピンストライプのユニホームの印象は。
「着ているとあんまり見えないでしょ。でも似合わないはずはないと思っている。これからもっとものにしていきたい」