ウクライナがロシアのクルスク州の一部を占拠し、ゼレンスキー大統領は大々的に勝利宣言しているが、実際はどうだろうか。

 「知の巨人」佐藤優さんが、13日から18日までモスクワに滞在し、そのロシアの反応は極めて冷静で、何事もなかったかのような様子だという。

 また、佐藤さんによるとクレムリンの内情に通じている人、情報関係のかねてからの友人、知人は、「今回のウクライナ側の攻撃は、ゼレンスキーの強い意志に基づいて行われた。ロシアの一部地域を占領しておけば、和平交渉でウクライナが奪還できる地域が増えるという単純な計算によって行われたものだ。しかも西側からの傭兵が主要な戦力となっている。ウクライナが占領地域を維持することは不可能だ。本件をロシアは大規模テロ事件として処理する。ロシア領に侵攻してウクライナの軍隊と傭兵を中立化する能力をロシアは十分に持っている」と冷静に受け止めているとのことである。

 「日本の報道は西側からの情報により偏っているのでは」とも佐藤さんは懸念していた。

 いずれ時が解決することと思いながらも正しい真実を伝えてほしいものだとお願いしたい。

 今日は、80年前に学童疎開船「対馬丸」が撃沈された日である。沖縄から長崎に疎開するため、小学4年生から6年生を中心に1788人が乗船し、1484人が犠牲になった。

 平成9年、私は国務大臣沖縄開発庁長官として、対馬丸遭難者遺族会の喜屋武盛栄会長から「沈没地点を探してほしい」と言われ、当時の厚生省(小泉純一郎大臣)が反対したが、私は遺族会の意向を尊重し、その当時の資料を防衛庁から、深海探査船を科学技術庁に依頼し、用意してもらい、

12月12日、沈没地点を特定することができた。

 「お父さん、お母さん」と泣き叫びながら海に沈んだ小学生を想う時、胸がいたい。この時、反対した小泉純一郎大臣はじめ厚生省官僚は、今、どんな思いでいるだろうか。

 対馬丸は深海870メートルに沈んでいるが、何とか引き揚げられないものか。来年は戦後80年の節目の年でもあるので、技術の粋を結集して、しっかり取り組んで参りたい。

 

21日のコメント

 ひでおさんの心配、同じ思いの人が多いと思います。

 富士筑波隅田川さん、「私ならこうする」というリーダーとしての明確な姿勢をアピールしてほしいですね。

 さださんのおっしゃる通りで、自分の選挙目当てで動いている若手が見受けられますね。