昨日、11時からコンスタンチン・コサチョフ連邦院副議長と1時間15分連邦院で会談した。

 ウクライナ問題の原因と契機について詳しく説明があった。インド・中国・ブラジルが停戦、和平案を出しており評価されていた。

 私から昨年G7サミットが岸田総理の地元広島で行われたが、日本が議長国なのだから停戦、和平に向けて積極的にリーダーシップを発揮すべきで発言がなかったことは残念であり、せっかくの機会を逃した旨、話した。

 墓参、安全操業の再開、水産物輸入禁止の解除に向け尽力をお願いしたところ、私の立場で協力して参りたいとの話があった。

 12時半から在東京ロシア大使館で永年勤務された方々と昼食を共にしながら旧交を温めた。

 14時半からロシア外務省分館(日本でいえば飯倉公館にあたる場所)で約2時間、ガルージン外務次官と会談した。

 ガルージン次官は中央アジア、ウクライナ担当の立場であり、現状について細かいお話があった。

 ロシアの優位性において(かく)たる自信を示されており、私が普段言っていることと同じ見解、認識だった。

 ロシアは和平、停戦を望んでおり、ウクライナ側の姿勢を厳しく指摘していた。

 日本担当のルデンコ外務次官が夏季休暇に入っており、第三アジア局のジョスキー審議官も同席され、歯舞群島、貝殻島の灯台修理について8月3日、修理が終わる予定であることを言われ、それから安全性を確認した上で昆布漁は再開されるのではと言う説明があった。

 前日のヤコヴレフ連邦漁業庁副長官との会談はきちんと共有、引き継がれていた。

 安全操業の再開、水産物の輸入禁止解除をお願いし、北方領土元島民の墓参の再開を強くお願いした。

 現在、取られている日本政府の敵対的対ロ政策について厳しく言及された。

 私は「遠くの親戚より近くの他人」と言うことわざが日本にあることを紹介しながら、かつて安倍総理が取った日本独自の立ち位置による対ロ外交の必要性を話した。

 30年以上に渡る付き合いなので忌憚(きたん)なく率直にさまざまな件について意見交換でき何よりだった。

 18時半からアレクサンドル・パノフ元駐日大使と夕食を共にしながら、現下の日ロ関係について意見交換した。

 予定通りの日程をこなし、18時45分発の便で帰国する予定である。

 

 

30日のコメント

 富士筑波隅田川さん、批判するのは勝手ですが、ならば誰が国益の観点から行動しているか教えてほしいものです。隣国ロシアは日本にとって死活的に重要な国です。

 中川さん、有難うございます。

 のりさん、頑張ります。

 ひでおさん、日ロ関係を良好にすることが国益です。オリンピック日本人選手の活躍は嬉しい限りです。

 松村訓明さん、日ロ関係は戦後最悪の状況と言われています。そんな時だからこそ、誰かが繋いでいかなくてはいけないと思って行動しています。

 ぴあさん、林官房長官の記者会見での話は、官僚の書いたペーパーをそのまま読んでいるようで、日ロ関係をどうするのか教えてほしいものです。

 慎一さん、外交には相手があります。また、外交は積み重ねです。いかほどの政治家が対ロシア外交を真剣に考えているか心配しています。

 tokoton山の男さんのおっしゃる通りです。アメリカ一カ国で世界が回っている時代ではありません。

 tkjさん、厳しい日ロ関係だからこそ、誰かが首の皮を繋いでいかなくてはなりません。

 はとやまひろしさん、しっかり頑張って参ります。

 さださん、ロシア側もインドの停戦案を評価していました。

 psychekojhさん、日ロ関係が良くなることが東アジア、世界の安定に貢献するのです。