13日の法務委員会で、次のようなやり取りをした。

 

○鈴木宗男君 

法務大臣、法務大臣は、尋問して、検察官が、こう聞くからこう答えろという、こうやって答弁書まで作る、これはいいことだと思いますか、公正だと思いますか。

○国務大臣(小泉龍司君) 

証人テストにおいて、検察官が証人に対して特定の事項を証言するよう誘導しているのではないかとの疑念を招きかねない行為、招きかねない行為は避けるべきであり、そもそも検察官は、証人テストの方法等について慎重な配慮を払い、公正な態度で証人テストを行わなければならないというふうに考えております。

○鈴木宗男君 

大臣のところにもこの資料行っていますね。ちょっと大臣、目を通して、こう聞くからこう答えろと書いているんですよ。これは公正ですか。被疑者に対してマイナスの答えしか書いていないんですよ。本来、こう聞くのは、聞いていいですよ。こうやって御丁寧に答えまで書いていて、しかもよくここの部分だけは覚えておけといって、もう印まで付けているんですよ。だから、大臣、中身じゃなくて、こういうやり方は私は公正でないと思うんです。こう聞く、だから勉強しておけというのはいいですよ。こう聞くからこう答えろ。今日ここにいる委員の先生方も初めて聞くと思いますよ。検察の取調べはこうやってやっていくんですよ。裁判官は調書主義ですから、その調書を基にまた罰を与えるわけですよ。私は、私の経験から、これは事実を言っているんですよ。だから、大臣、こう聞くからこう答えろとまで、答えまで、しかもこうやって印刷して渡すんですよ。私はこれは公正でないと思いますが、大臣、どう思います。

○国務大臣(小泉龍司君) 

こういうやり方が事実だとすれば、それは公正なことではないと思います。

○鈴木宗男君 

大臣、これ事実なんですね。だから私、これ委員会に出しているんですから。私は、これ、うそ、でたらめであれば出しませんから。これは裁判所にも出していますから。大臣、やっぱり大臣からとしてもこのやり方は正しくないですね。もう一度確認いたします。

○国務大臣(小泉龍司君) 

公正ではないと思います。

 

 昨日の法務委員会で再度確認をした。

 

○鈴木宗男君

法務大臣、今国会も、恐らく法務委員会、今日が最後の質疑だと思いますから、この間、法務大臣、真摯に答弁もいただきましたし、また、疑問の点もありますので、今日はその最後のお尋ねをしたいなと思っています。
十三日のこの委員会で、証人テストについて、いわゆるこのシナリオありき、こう聞くからこう聞けという、そして答えまで作っている。これは、私は公平でない、検察の有利な土俵に持ち込むためのやり方だという指摘をしましたら、大臣は公正でないやり方だと答弁されましたね。大臣は、そう言われた以上、ここはしっかりと検察当局に指導していただきたい。
この委員会に私が出した資料は五枚のこのQアンドAですけれども、実際、三十八ページの、こう聞くからこう答えろというのがあるんです。御丁寧に赤印まで付けて、ここだけは絶対覚えておけと、ここまで言うんです。全部、鈴木宗男に対して不利な言いぶりであります。しかし、これが判決には重大な影響を及ぼすんですよ。シナリオ、ストーリーありきは私はいけない、こう思いますけれども、大臣、この点しっかり、私は、検察当局に公正公平でなければいけないということを大臣はこの国会で答えているわけでありますから、徹底していただきたいと思いますが、いかがでしょう。


○国務大臣(小泉龍司君)

その趣旨はよく分かります。適切な方法で検察庁に、そういう不適切な、不適正な取調べ調書を取る、そういうことについてしっかりと戒める、また反省をしてもらう、そういう監督権を私はしっかりと行使をして、検察にそれを理解をさせ、またそういうことが起こらないようにしっかりと検察に通達をします。しっかりと言います。


○鈴木宗男君

是非とも、大臣、今の答弁をよしとしますので、徹底をいただきたいと思います。今日は、委員の皆さん方のところに二枚ものの資料を配付しています。これ前回もしましたけれども、これ、黒塗りのところはやまりんという会社の名前です。ですから、会社の名前消せというものですから消していますけれども、公になっているものですから本来ならば消す必要はないかなと思いながらも、大臣、これは平成十年の八月六日の資料なんです。これは、書いているとおり、松岡利勝代議士に林野庁が宛てた文書なんです。
このやまりん事件なんていうのは、自由民主党の国有林問題小委員会での議題になって問題になった件でありまして、当時私は閣僚で参加していない、会議に。同時に、この林野庁が報告しているときは内閣官房副長官で、なお忙しくて私は触れていないんです。松岡さんがタッチしているからこそ、林野庁は、これは島田という、日高という業務部長と島田という課長が報告に行っているんです。この黒塗りの名前もそこなんです。どうか、私は、鈴木宗男というのを狙ったら、その一点で動くのが検察の習性です。本来関わった者もタッチしないんです。
私を調べた谷川という特捜の副部長はこう言いました。一つの事件で国会議員を一人逮捕するだけでも大変ですと。いわんや二人、三人捕まえるとすれば、検察の今の基礎体力ではやっていけませんとまで言いましたね。ならば、おまえら、権力を背景にして国策捜査じゃないかと言えば、はい、権力を背景にしていますからさようでございますと平然と答えたものですよ。私は、これを国会の議事録に事実だけはしっかり残したいと思っています。
これが平成十年の出来事ですけれども、私が逮捕されたのは平成十四年六月十九日であります。十八年、松岡さん、農林大臣になりました。忘れもしません、五月の二十四日、虎ノ門パストラルで、松岡さんは、本人と後援会の何人かの幹部連れてきていました。私に謝りました。全て鈴木先生におっかぶせて申し訳ないと土下座されましたね。だけど、私は、気にしていないからと言ってなだめました。その四日後、松岡さんは自ら命を絶ちました。少なからず私に対する良心の呵責はあったと思うし、当時、松岡さん自身も別の件でいろいろマスコミに騒がれておりましたから精神的な負担もあったかと思いますけれども、私は天地神明に誓って、何が事実かというのは誰よりも正直に私は発言してきているし、やってきたと思うんです。是非とも、今ほどの大臣の答弁、徹底をいただきたいとお願いをする次第です。
最高裁にもお願いがあります。
調書主義で判決が出されます。もちろん、公判も最重要な判断の場であります。今言ったように、シナリオ、ストーリーが作られて物事が動いてまいります。そういった意味で、判事では、よくマスコミにも、あるいは新聞、あるいは専門、法律の専門誌等にも出ています木谷明さんという判事さんおられますね、お分かりだと思いますけれども。木谷さんが言っておりました。検察はうそをつかない、でたらめな調書は作らぬと思ったけれども、鈴木宗男事件、村木事件で、検察は自分たちに都合のいいことをする、このことに初めて気が付いたということを至る所で公にしております。
裁判所としても、やっぱり先入観を持たず、私は真摯に向き合っていただきたい。特に怖いのは報道です。報道でこれは悪いやつだとこう流されると、裁判官自身もそう受け止めているんです。今も裁判官上がりの何人かの弁護士さんが私の顧問弁護士やっていますけれども、あの平成十四年、マスコミから、鈴木宗男はどれだけ悪いやつだという思いでいたけれども、付き合ってみたら、こんな正直な人はいませんと逆に今評価されているけど、そのぐらいの差があるんですよ。
是非とも、この点、私は、最高裁判所も下級裁判所に何をもっての本当に公正公平かと、そして真実を明らかにするかという原点をしっかり私は指導を徹底いただきたいと思いますが、いかがでしょうか。


○最高裁判所長官代理者(吉崎佳弥君)

お答え申し上げます。
最高裁の事務総局として判断の在り方についてお答え申し上げることは困難でございますが、一般論として申し上げますと、もとより無実の人が罰せられるようなことが絶対にあってはならないと承知しております。そのような事態が生じないように、個々の事件において当事者双方の主張に十分に耳を傾け、また当事者双方から提出された証拠を十分に検討し、立証責任を有する検察官が合理的な疑いを超える程度の立証を尽くしたと言えるかどうか、その点を慎重に判断することが重要であると考えております。


○鈴木宗男君

是非ともその点は、私は、裁判官含め裁判所のこの名誉のためにも、私はしっかりやっていただきたいということを強くお願いしておきます。

 

 検察は公判の3日、4日前から証人を呼び出し、紙に書いたシナリオを見せ「こう聞くから、こう答えろ」と検察側に都合の良い質問、答えを作って覚えさせるのである。

 公判で被疑者たる私に不利な証言となり、それが判決に繋がって行く。

 私は検察のシナリオ、ストーリーによって事件がつくられ、事実でないことで処分されることは公平、公正ではないと今も闘っている。

 私みたいにものが言える人は良いが、多くの人は泣き寝入りである。間違った悪しき権力の行使はあってはならないとこれからも闘って参りたい。読者の皆さんにもよくわかって戴きたい。

 16時から東京大地塾。「北朝鮮による汚物風船、ルーマニアに対する警戒感を高めるロシア」というタイトルで佐藤優さんに講演戴き質疑応答。

 プーチン大統領の北朝鮮訪問もあり、興味深い話を伺った。

 今日は嬉しいことに今国会で成立した「民法等の一部を改正する法律」の中で「共同親権」が明記され、更にこれまで「親子面会」と表現されていたが、私が強く主張し「親子交流」と改めさせた。

 このことについて団体の方が事務所に訪ねて来られ、お礼を言われた。喜んで承った次第である。

 

18日のコメント

 ケンジさん、私は与えられた立場で責任を果たして参ります。

 ひでおさん、トップリーダーの判断によって外交は大きく変わります。

 tokoton山の男さん、隣国とは折り合いを付けて強調してやって行くことです。それが国益に繋がります。

 松村訓明さん、いつも貴重なご意見、有難うございます。

 さださん、戦略的頭作り、地政学的判断、日本は隣国外交をしっかり考えなくてはなりません。

 富士筑波隅田川さん、貴重なコメント拝見しました。お元気でお過ごし下さい。


※東京大地塾




※共同親権、親子交流の民法等の一部改正法の成立に関して、団体の方から感謝状をいただきました。


※昨日の参議院法務委員会