派閥のパーティーにおける裏金、不記載問題で4日、自民党は党紀委員会を開き処分したが、報道から国民は処分そのものを評価していない。
そうした中にあって離党勧告を受けた塩谷立代議士が記者会見で「再審査請求を考えている」旨述べている。
私的に見れば離党勧告そのものが甘いと思っている。6億7千万も届け出しなかった組織のトップ座長を務めていたのが塩谷氏である。
民間企業にしろ、個人にしろ、6億7千万税務申告していなければ即逮捕ものである。ことの重さを知らないとしたら論外である。
組織の責任者である以上「全責任は私にある。議員辞職して国民の皆様にお詫び申し上げる。ついては前途ある若手議員にはどうかチャンスを与えてほしい」と言ったならば国民の受け止めは変わったであろう。政治家としての「矜持」が見られない。
処分を受けなかった二階氏にしても国民は2億6千万円も不記載し、自分の秘書が立件され有罪になっている。
ならば「私の責任だ。全責任を負う」と述べ、次期選挙不出馬ではなく「責任を取って議員辞職する」と言ったならば、これまた国民の受け止めは違ってくるだろう。
選挙に出る出ないは個人的問題であり、責任を取ったことにはならないと国民は思っている。
「今からでも遅くない。塩谷氏や二階氏が進んで身を処すことを期待したい」という国民の声が聞こえてくる次第だ。
一方、離党勧告を受けた世耕弘成参議院議員は速やかに離党届を出し、早速後援会に報告している。極めて潔い姿勢である。
年齢的にもまだこれからだ。世耕氏の再チャレンジを期待したい。今回の件で一回りも二回りも大きくなる世耕氏だろう。
記者会見で「明鏡止水の心境」と淡々と述べた姿に、いろいろな思いはあってもキッパリと決断するその姿は見事であった。
「塩谷、二階両氏も見習ってほしい」と言う声が届いたことは言うまでもない。
朝の便で千歳に飛び、札幌に行き、11時から中川一郎先生の秘書時代から大変お世話になっている企業の安全祈願祭に出席する。
毎年恒例の行事で、コロナの関係で5年ぶりの祈願祭だったが、社員の皆さんが今年の仕事にかける意気込みが伝わってきて、私もエネルギーをもらったものである。
14時半の飛行機で東京に戻り、17時から横浜で結婚披露宴に出席する。
今日も一日アッという間だった。
5日のコメント
yiさん、派閥の責任者は自ら責任を取るべきです。その点、世耕氏は「明鏡止水の心境」と述べ潔かったと思います。千春さんに励まされ、また今に見ていろと勇気、励みを戴きました。
ひでおさん、俺が政治家だという気概が足りませんね。
さださんのおっしゃることは多くの人も思っていることでしょう。選挙に出るか出ないかは個人の問題で責任を取ったことにはなりません。記者会見の姿を見て人の先に立てる状況ではないと思いました。
※札幌で企業の安全祈願祭