自民党政治刷新本部が連日、党改革に向けての会議を行っている。ここぞという時、全員参加できる会議を行い、広く意見を聞く自民党には、やはり経験と歴史と知恵が備わっていると感じる。

 一部メディアは派閥解散を明記しないことに批判的な論調をする向きもあるが「派閥パーティー券問題」は派閥ではなく、政治家個々人が法を守らず、届け出をしなかったことが一番の問題である。それを派閥にすり替えるのはもってのほかである。

 安倍派の中で塩谷立座長はじめ、5人衆といわれる幹部が記者会見しているが「秘書に任せていた」「チェックが足りなかった」と政治団体の代表者としての「監督責任」について一切触れていない。

 代表者の責任として政治資金規正法25条2項には「政治団体の代表者が当該政治団体の会計責任者の選任及び監督について相当の注意を怠つたときは、五十万円以下の罰金に処する」となっている。誰1人としてこれに触れていない。

 昨日、萩生田前政調会長が記者会見で「お金に関しては常に慎重にやってきたつもりでいたんですけど、しかし役職が高くなるにつれて、自分自身でそれを見る機会もほとんどなくなってしまって」と述べている。

 しかし一昨年(2022年)12月、薗浦代議士が議員辞職した際「こういった政治資金で国民や有権者の皆さんの信頼を裏切ることはあってはならないと思っていまして。自分自身が政治家である以上は、政治資金の出入りについてもしっかり目配りをする」と述べている。この点も国民に判りやすく説明責任をすべきである。

 一昨年12月の会見と昨日の会見を比較する時、この差は何なのだろうかと首を傾げざるを得ない。

 説明責任を果たし「入り」と「出」の情報開示をすることにより、将来への道が残ると思うのだが。

 昨日も述べたが、政治家の「(いさぎよ)さ」「矜持(きょうじ)」を関係議員は示してほしいものである。

 今夜19時30分からNHK「クローズアップ現代『佐藤優が語る2024年の世界と日本 他者を理解し合える世界へ』」で、佐藤優さんが取り上げられますのでぜひ見て下さい。明日の大地塾でも話題になると思います。

 

22日のコメント

 チョモ・ラン・マーさん、今回の問題は派閥ではなく個人の政治家のカネの問題です。

 ひでおさん、政治家としての「潔さ」「矜持」が見えず情がない限りです。

 さださんのおっしゃる通りです。「議員辞職して責任を取る」位の腹を持ってほしいものです。

 慎一さん、いつも有難うございます。

 BAHOさんのおっしゃる通りです。