昨日、岸田総理は被災地を訪れた。今朝新聞を見ると「遅い」とか「今更」とか「直接、大声で励ましてほしかった」等々の被災者の声が載っていた。

 大きな災害が起きた場合、最高指揮官は情報収集し適切に指示することが一番である。

 最高責任者が現地に早々に行くと作業が止まったり、逆に人命救助に支障をきたす。行かなければいかないで批判され、行ったら行ったで注文つけられるが、トップリーダーの宿命として受け止めざるを得ない。

 「自民党総裁の首相を目にして、自民派閥の政治資金パーティーを巡る事件がよぎった被災者も。輪島中にいた女性(76)は裏金問題があるから、首相から『何とかします』と言われても信用できないとため息。周囲と『私たちで頑張ろう』と励まし合った」(東京新聞2面)という記事がある。

 この記事を書いた記者に聞きたい。被災された方々の気持ちはわかるが、政治なくして復興があるのか。この女性の思いで復興が進むのか。現実を伝えるのがメディアの役割ではないかと思いながら、無責任な評論家的記述に何とも言えぬ虚しさを感じた次第である。

 袴田巌さんの弁護団長を務めた西嶋勝彦さんが7日死去していたことを報道で知る。82歳のご生涯だった。

徳島ラジオ商殺人事件、島田事件等々、さまざまな再審や冤罪事件に関わって来た西嶋勝彦弁護士であった。

 袴田巖さんの再審が確定した時、記者会見で涙した姿が目に浮かぶ。西嶋弁護士がお元気なうちに袴田巖さんの「無実」を証明したかったと悔やまれてならない。天上より袴田巖さんの無実を証明すべく応援してくれることだろう。

 袴田巖さん87歳である。人生限られている。検察側は時間稼ぎをするのではなく、毎週でも再審公判をするくらいの人間的良心を持って取り組んでほしいと願ってやまない。

 

14日のコメント

 Shinさん、日ロ関係は私のライフワークです。

 ひでおさん、株価が上がって恩恵を受けている国民はいかほどいるでしょうか。真面目にコツコツ働いた勤勉性が今日(こんにち)の日本を創りました。この尊い歴史を大事にしたいと思います。

 さださん、考えていたと思います。政治の実態を知らないことが先細りになったと思います。

 慎一さん、メディアには誰が指揮し、現場の責任者は誰と名前入りで報じられています。

 松村訓明さん、政治家に決意と覚悟が必要です。「答弁は差し控えさせて戴きます」と繰り返した当時の官房長官は、文部科学大臣の時も同じ言い振りの答弁でした。