生物兵器の製造に転用可能な精密機械を不正に輸出したとして逮捕され、その後、起訴が取り消された大川原化工機の大川原正明社長らが国家賠償を求めた裁判で、東京地方裁判所は昨年12月27日、国と東京都に警視庁公安部の逮捕と東京地方検察庁の起訴を違法とし、1億6千万円の賠償を命じた判決を下したが、それに対し国と都は控訴した。

 一審で捜査を担当した警部補が「捏造(ねつぞう)」と証言している。起訴が取り消されたことが何よりの事実と思うが、にもかかわらず国と都が控訴するとはどういうことか。

 大川原社長は11カ月も拘留され、同じく逮捕された相嶋静夫顧問は癌になっているにもかかわらず、十分の手当ても受けられないで亡くなってしまった。

 検察や警視庁には「人の心」というものを持ち合わせているのか。人間的でない対応に呆れるばかりである。

 大川原社長側も「冤罪の真相を明らかにしたい」と控訴している。どう考えても起訴を取り消した検察側に控訴する資格があるのか。ならばなぜ起訴しなかったのか当たり前のことが通じない社会は公平ではない。ここはトコトン世論喚起をし、白黒つけるしかない。

 亡くなられた相嶋静夫さんのためにも声を出して参りたい。

 袴田巖さんの裁判も報道によると5月結審と出ているが、袴田巖さん87歳である。検察側に人道上とか人権に対してどんな心がまえ、配慮があるのか伝わってこない。何か世の中、殺伐感(さつばつかん)がある。

 人間味のある社会に向けて私は闘って参りたい。

 

11日のコメント

 ひらけ日本さん、犠牲者を出さないためにもウクライナが自前で戦えない以上、和平、停戦を呼びかけるべきです。私の一昨年来からの主張は間違っていなかったと確信しております。

 アレックスさん、ポロシェンコ、ゼレンスキー政権よりプーチン政権が真っ当とクリミア、ドネツク、ルガンスク、ヘルソン、ザボリージャ州の人は理解しております。

 慎一さん、外交には相手があります。話し合い信頼関係が大事です。

 ひでおさん、未来志向の外交が必要と考えます。

 tokoton山の男さん、「喉元過ぎれば熱さを忘れる」、日本の典型的な一つの例ではないでしょうか。

 BAHOさん、日米同盟よりも政権の姿勢が問われています。地政学を考えたバランス外交をすればよいことです。

 さださん、ウクライナ国民が現実を見据えてほしいと願っております。