岸田総理は清和会(安倍派)の4人の閣僚の辞任を受け、新たな人事を行い、岸田内閣はスタートしている。

 今回の派閥パーティー問題で一つ気になることがある。12月1日、朝日新聞は1面トップで「安倍派 裏金1億円超か パー券不記載 立件視野 ノルマ超分 議員に還流 東京地検特捜部」という見出しで扱ってから他の社も後追いし、大きな問題と拡がって行った。これは検察のリークで書いたものと見ている。

 朝日新聞の情報源は関係者となっているが、検察官しか知りえない話であり、関係者しかわからないことである。

 検察官は国家公務員である。国家公務員には守秘義務があり、捜査については当然守秘義務の対象である。

 国民の民主的手続きによって選ばれた国会議員が、国家公務員法違反によって「ケシカラン」の嵐が起きるのは果たして公平だろうか。

 私は派閥パーティーで届出をしなかった議員に対しては厳罰に処するべきと考えている。

 税金のかからないお金を安易に扱い、政治資金規正法を遵守しなかった議員は法律により罰を受けるのは当然の責務である。

 しかしリークし、世論の風、いや嵐を巻き起こし、事件化するやり方は民主主義に馴染まないと考える。

 検察が政治家に犯罪の疑いあり、法に触れることがあれば摘発は当然の仕事である。しかしリークをし、一定の追い風どころかハリケーンのように(あお)るのはどう考えても公平、公正ではない。

 かつて村木事件で検察の不祥事が明らかになった。「検察の理念」が発表されたが、どうも忘れてしまったようである。

 私自身、検察リークで、シナリオ、ストーリーを作られ、大きな流れが作られた経験のある者として、今回のやり方も何か似ていると懸念する次第だ。

 そもそも派閥パーティー問題は赤旗に神戸学院大学の上脇博之氏が書いてからのことである。

 「革命によって国家転覆を考えている組織に出た話題を検察が扱うというのも面白い組み合わせだ」と言ってくる人もいた。なるほどと思いながら今後の推移を見守って参りたい。

 

14日のコメント

 小雪さん、「努力に勝る天才なし」という言葉は生き続けます。努力は裏切りません。子供さんを励まして下さい。政治家が正直に事実を国民に明かせばこんな大ごとにならなかったと思います。

 松村訓明さん、日本国総理大臣としての存在を示してほしいものです。

 ひでおさん、政治家には説明責任と情報開示がいつも求められます。

 さださん、検察がリークし、世論誘導して事を大きくしています。国民から選ばれた国会議員はこの検察のやり方にものを言うべきです。

 tokoton山の男さん、派閥パーティー問題は、赤旗にのった上脇博之神戸学院大学教授の記事がスタートです。赤旗の記事を基に動き始めた検察に本当の意味での正義感があるのでしょうか。

 BAHOさん、そうです。隠匿物資摘発を目的として出来たのが特捜部で東京、大阪、名古屋にしかありません。今の時代に必要でしょうか。

 慎一さん、正確に届出すれば何でもなかったことです。何故放っておいたのか理解できません。