テレビ・新聞は今日も政治資金パーティーの話題である。

50年前、自民党の派閥は三木武夫、田中角栄、大平正芳、福田赳夫、中曽根康弘各氏が会長で頭文字をとって「三・角・大・福・中」と呼ばれていた。

 当時派閥の会長が必要な資金集めをし仲間を面倒見ていた。ゆえに派閥会長の力は大きかった。

 その当時、政治資金規正法は集めやすい緩やかな法律であった。しかしロッキード事件を機にそれまで上限がなかった献金に枠がはめられ、段々と制限が出来、特に1994年に政党助成金制度が出来てから政治資金管理団体の透明性、情報開示が強く求められるようになった。

 今回指摘されている各派閥のパーティーについても正確に収入と支出を記載すれば何でもないことである。

 組織を運営する以上、最低限の経費がかかる。そのため当選回数ごとに何枚と割り当てられ、パーティーを開く際、それ以上売ったは派閥から活動費として還元される。要は正直に届出をしておけばこのようなことにならないのである。

 7日の法務委員会で私は小泉龍司法務大臣に「あなたは政治資金規正法に基づき、収支報告書は適正に処理していますと答えたが、ならばあなたには割り当てがあったのか」としても「政府の一員として申し述べることは差し控えたい」と逃げの答弁だった。正直に答えれば済むことなのに、事を大きくしてしまう答弁である。

 松野官房長官もこの問題が起きた時「資金管理団体を精査した結果、不記載、届け出ミスがありました。担当者に直ちに訂正、修正させました」と明らかにしておけば国民の受け止めは違っていただろう。

 「政府の一員として答えられません」と木で鼻を括るような言い回しをするから国民の目は厳しくなってきた。

 そのことは他の閣僚、関係国会議員にも言える。説明責任を果たすことは当然の責務である。最初のハンドリングを間違えたことが傷口を広げてしまった。

合わせてメディアにリークし、世論をあおり、自分たちのシナリオ、ストーリーを作り上げ捜査する検察のやり方は公平と言えるだろうか。

静かに粛々と捜査していくのが権力を行使する上での姿勢ではないか。

 国策捜査にあった経験から悪しき権力の行使に警鐘を鳴らし、正直者が馬鹿を見ない社会にしなくてはならないと強く自分に言い聞かせるものである。

 10時から東京国際フォーラムで「全国矯正展刑務所作業製品展示即売会」に足を運ぶ。

 受刑者の皆さんが作られた数々の作品を見ながら、一日も早社会復帰してほしいと願った。

 昼の便で帯広に行く。初の帯広だが、北の大地は寒い中でもなんとなくホッとする。

 自然の摂理を感じながら、自然に感謝した次第である。

 

8日のコメント

 ひでおさん、何があっても天は落ちてきません。泰然自若で使命を果たすしかありません。

 BAHOさん、民主主義は色々な考え、主張があり、それを手続きをもと最大公約数に従うのはルールです。頑張って参ります。

 さださん、どっちもどっちという声がありますね。

 慎一さん、何か政治が軽くなっていますね。

 エセすすきさん、政治家は説明責任があります。国会答弁聞いてガッカリ、ガックリします。

 tokoton山の男さん、届け出していなかったのなら気が付いた時に訂正手続きを速やかに行うことが務めです。そもそも税金のかからない政治資金に対し、もっと倫理を持って対処すべきです。枝野さんの質問を私もテレビで見ていましたが、資金管理団体の責任者、代表者には監督責任があります。その点を付かなかったことに一寸ポイントがズレていたと感じました。


全国矯正展刑務所作業製品展示即売会



※更生支援企業の村田農園(宮崎県)さん




※網走刑務所刑務官の制服


※受刑者が作られたアイヌ模様の有田焼



※小泉龍司法務大臣、矯正支援官と