G20(20ヶ国・地域)首脳会議がオンライン形式で、ニューデリーで22日行われた。

 G20サミットは年1回が通例だが、今年は2度目の開催でインドのモディ首相の存在感が光る。

 9月での会合には出席しなかったプーチンロシア大統領が出席し、ウクライナ問題で和平交渉を拒否しているのはウクライナだと主張している。

 「軍事行動は悲劇で、もちろん止める方法を考える必要がある。ロシアはウクライナとの和平交渉を拒否したことはない」(24日産経新聞5面)と言っている。

 10月2日、私がモスクワを訪問した際、ガルージン外務次官(ウクライナ・中央アジア担当)も同じようなことを言っていた。

 昨年10月4日、ゼレンスキーウクライナ大統領は「プーチン大統領とは和平、停戦交渉はしない」という法律に署名している。ウクライナが和平停戦に向けた交渉を遮断(しゃだん)していることは明らかである。

 「ウクライナ 不協和音 軍トップ 戦局『露有利』 政権は異議 高官ら解任」(23日産経新聞5面)という報道もある。

 ウクライナ軍のトップであるザルジニー総司令官は「戦局が膠着(こうちゃく)し、突破口がない」と表明するとゼレンスキー氏は「反攻は続いている。戦局は膠着していない」と否定し、おまけにザルジニー氏の側近であるホレンコ司令官を解任している。

 昨年来から私が言っているように国力を比較してもウクライナがロシアに勝つことはない。プーチン大統領の言う通り「悲劇をどう止めるかを考える必要がある」と述べた重みを西側首脳はしっかり受け止め、悲劇を止める努力をすべきである。

 戦争に勝者も敗者もなく、ただ負の遺産が残るだけなのだから。

 

23日のコメント

 小雪さん、しっかりしたお子さんをお持ちで良かったですね。子供は宝です。将来に向け雄々(おお)しく成長されることを願っています。

 ひでおさんの認識、考えを多くの人が持っていることでしょう。

 tokoton山の男さん、風通しが悪いことは事実です。若い政治家が自由にものを言えない空気で、上を見るヒラメ状態だと感じます。

 慎一さん、例えがズレていると思います。要は能力があるかないかだと思います。野田元総理は民主党政権を自ら崩壊させた張本人ですので、他人(ひと)のことを言うことに違和感を感じます。

 ミワさん、副総理はいつも任用されるわけではありません。時の総理の判断です。

 さださん、国家安全保障、外交は挙国一致で立ち向かうべきです。