昨日の法務委員会で私が質問した議事録が届いたので一部紹介したい。

 

○鈴木宗男君

大臣で、岸田政権になってから、もう法務大臣四人目ですけれども、私は、古川さんの時代から刑務所用語の見直しについてこの委員会で言ってまいりました。私自身が刑事施設でお世話になって刑務官見てきての経験からしても、刑務官を先生と呼ぶのは私はおかしいと思います。もちろん私は呼びませんでしたけれども、どうしても中には印象を良くしてもらうために、先生、先生と言って、もう少しでも、何でしょう、仮釈放に点数を加算されるような、見ていて、何をやっているんだという態度があるんですよ。
私は、そういった意味では、是非ともこの刑務所用語はやめらせて、正常な、あるいは日常の日本語を使わせる、これが大事だと思います。
令和七年六月から拘禁刑がスタートするわけですから、なお私は社会復帰させたいというならば、なお一般に使われている言葉でやらせるべきだと思うんです。私はそれを古川大臣のときからも言っていれば、前の齋藤さんにも、ちょうど一年前ですけれども、十二月、二回もここの委員会では言っているんですね。改善しますと言っていますけれども、どのような改善になっているのか、ここは具体的に教えていただきたいと思います。

○国務大臣(小泉龍司君) 

確かに先生おっしゃるように、人間が使う言葉と人間の意識というのはつながっているんだと思います。使う言葉が間違っていれば意識もそれに応じてゆがんでくるということの中で、令和七年六月、拘禁刑という新しい仕組み、新しいこれも考え方が入ります。それに併せて、是非組織風土を変革したい、我々も必死の思いで今それに取り組もうとしているところでございます。
まず、この先生という言葉、こういうものをなくしていこうということで、一例でございますけれども、名古屋刑務所においては、今年の八月から、被収容者から刑務官への呼称について、担当さん、職員さん、こういう名前に変えました。そして、先生という言葉をなくしました。その結果はどうですかということを若い方々、刑務官も含めて名古屋刑務所で、所内でアンケート調査をしたわけですね。六割の職員が支障はないという回答をしています。短い時間ですけれども、定着してきているというふうに私は受け止めました。
この名古屋の経験を全国展開したいというふうに思っておりまして、つい先日、出張に行って見てきましたけど、きっちりフォローして、なるべく早く、少なくともこの先生、これはやめていく、当然それに付随する別の言い方もやめていく、担当さん、職員さん、こういう平らな言い方にしていく、それが意識を変えていくんだと思いますので、しっかりと続けて取り組みたいと思います。

○鈴木宗男君 

あわせて、大臣、各施設によって対応が違うんですね、その言葉の使い方にしても。これは全部一律にすべきだと思いますけれども、いかがですか。

○国務大臣(小泉龍司君) 

いや、全くおっしゃるとおりなんです。各矯正施設ごとにちょっとカルチャーというか歴史が違っていて、一律にいかないところがあるんです。
そういう意味で、この名古屋をまず、にしっかり先頭を走ってもらって、これを、まあモデル化ということでもないんですけれども、見習ってもらって横へ広げていきたいと、そういうやり方を今取ろうとしているところでございます。

○鈴木宗男君 

これ、法務大臣、徹底しなければいけません。
同時に、恐らく、今日出席の委員の先生方もこの刑事施設の流れ、歴史、どういう経緯で来ているかというのは分からないと思うんですよ。私なりに調べたら、これ元々は陸軍のやり方なんです。だから大きな声で番号を呼ぶだとか号令掛けるだとか、あるいは食事の出し方もそうなんです、昔の陸軍のやり方なんです。今、それが受け継がれている。これは本にもなっていますから確かだと私は思うんですけれども。
やっぱりここは時代に合ったというか、当たり前、当然のことを、特にやっぱり更生してもらうためにいろいろ作業させたりしているわけですから、今度はそれが拘禁刑となったら教育という時間が多くなってくるわけですから、そのためにも言葉遣いというのは大事だし、日常のこの生活のスタイルというのが極めて大事だと思うんですね。ここは全国しっかりと一律にしてもらいたい。
同時に、テレビでも、あるいはラジオにしても、それぞれ施設の判断になっているんですよ。これもおかしい。もうNHK、テレビならNHKテレビは何時から何時まではどこの施設も同時に流すとか、ラジオは流すとか、ここはきちっと私は小泉大臣のときにもう一日も早くやっていただきたいと思いますが、いかがですか。

 

○国務大臣(小泉龍司君) 

ありがとうございます。
私もそれを自分の努力目標として意識しておりましたが、今日、先生に、はっきり言えという厳しい御指摘もありますので、全国が一律に、呼称も含めて、テレビの時間の使い方も含めて、一律な待遇として前へ進めるようにやります。やります。

○鈴木宗男君

小泉大臣からやりますというお言葉二回もいただいたものですから、一回でも十分なんですけれども、これを二回ということはもう駄目押しでありますから、ここは控えている事務方の皆さん方もしっかり、今日、矯正局の人は私は呼んでいませんから来ていませんけれども、大臣の答弁は恐らく役所では見ているはずでありますから、ここはしっかりとお願いしたいなと思います。

 

 令和7年6月から懲役、禁錮がなくなり拘禁刑制度になる。刑事施設にいる時から正しい日本語を使わせるべきで、刑務所用語はあってはならない。小泉法務大臣の前向きな答弁を評価したい。

 

14日のコメント

 アレックスさん、ロシアが自分の財産を壊すわけがありません。爆発当時よりウクライナの関与が言われていました。

 古狸さん、先の大戦もエネルギーが大きな原因でした。今の物価高も油の値上がりがもとです。油、ガス、エネルギーは、今しばらくは最大のエネルギー供給と思います。

 朱夏さん、よく「身体検査」という言葉を耳にしますが、プライバシー、個人的なことはチェックできません。

 ひでおさん、週刊誌がさらに2人、3人と狙っているという話もあります。

 さださん、小選挙区制度になってから政治家が市民と接触する努力、機会が少なくなっています。そのため国民から政治が離れて行っていると思います。

 tokoton山の男さん、岸田総理が任命権者ですが、手続きとして本人が派閥にポストの希望を出し、派閥の力関係で決まって行くものです。

 GOOD LUCKさん、国民の夢や希望を与えるのが政治だと私は考えてきました。だから人一倍働きました。今、働く政治家も少ないし、何よりも国民目線、生活感に欠けていると思います。

 キートンさん、ここが頑張りどころです。

 小雪さん、私が子供の頃、地域には幼稚園も保育園もありませんでした。農家でしたので朝早くから日が暮れるまで両親は働いていました。畑に一人で居ても親の姿が見えることで安心感がありました。親子は一分一秒、一緒にいることが望ましいですね。

 谷口ダイゴさん、いつも有難うございます。


※昨日の法務委員会での質問