昨日投開票された衆議院長崎4区補欠選挙、高知・徳島の参議院補欠選挙で、衆議院長崎補欠選挙は自民党候補が勝ち、高知・徳島の参議院補選は立憲民主党系の無所属候補が勝利した。

2勝ならば解散総選挙という流れが出て来たであろうが、1勝1敗では、先ずは国会における代表質問等での質疑が優先されることだろう。いずれにせよ「厳しい国会運営になるのでは」と言う声が聞こえてくる。

 臨時国会における岸田内閣総理大臣の所信表明演説が衆・参本会議で行われた。岸田総理は相当、気合の入れた、思いを込めた態度であった。

 演説の中で外交については「政権発足から2年間、唯一の同盟国たる米国との関係深化、日韓関係の改善、強力なウクライナ支援、対ロシア外交の大転換を進め、そしてG7広島サミットでは、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を守っていくというメッセージを、G7の枠を超えて、世界に向けて力強く発信しました」と述べられた。

 「日露関係は、厳しい状況にありますが、領土問題を解決し、平和条約を締結するとの方針を堅持します」という短いもので、これでは領土問題、平和条約交渉は進まないのではと感じた次第だ。

 外交には相手がある。一方的な思い込み、価値観ではまとまるものもまとまらない。

 演説のたたき台は官僚が作っていると受け止めるが、これでは相手に響かないと感じた。

 10月6日、バルダイ会議でプーチン大統領がせっかく「対話の窓を閉めたのは日本だが、その日本が窓を開けてほしい。対話をしたいというのなら我々は窓を開ける用意もあるし、対話も受け入れる」と言ってくれたばかりである。

 このプーチン発言に応える絶好の機会だったと思ったが、全く反応がなかった。

 これからの流れを見て行きたい。

 

22日のコメント

 手相学研究家☆寺島みさお@東京:上野・御徒町さん、有難うございます。身近で話すことを心掛けてやって参りました。

 ひでおさん、故郷は有難きものです。大誉地の人情は格別です。お身体に気を付けて頑張って下さい。

 tokoton山の男さん、20年前の最高裁の判断をどう受け止めたのか今こそもう一度検証しなくてはなりません。

 tkjさん、有難うございます。

 tmizoさん、時代に合った考え、価値観は当然ですが、忘れてはいけない、失ってはいけない不変の価値をしっかり継承して行くことが時代に合った民主主義と考えます。

 古狸さん、YouTubeを見て戴き感謝します。対話の重要性を考えるべきですね。

 さださんのおっしゃる通りです。