連日暑い日が続いているが、やはり「夏は暑い」が自然の摂理であり、従って行くしかない。
北海道は天気のお陰で小麦が例年より早く収穫に入っているが、豊作とのことで、豆類、イモ類、ビート(砂糖大根)も順調な成育という。
天気に左右される農業はお天道様頼りであり、そこに感謝とか敬いとか有難さを感じる。
暑い天気のお陰で豊穣の秋か迎えられると考えると天に手を合わせるものである。
16時から東京大地塾。佐藤優さんの入院が伸びているので佐藤さんの病状を出席者に伝える。また、佐藤さんから私の下にきたメッセージを読み上げた。全文、読者の皆さんに紹介したい。
鈴木宗男先生
いつもお世話になっています。現時点での病状についてご報告申し上げます。
御案内のように私は6月27日に生体腎移植をし(ドナーは妻、全身麻酔での手術時間6時間)、成功しました。私、妻、共に術後の健康悪化はありませんでした。腎機能は30年前の正常値(クレアチニン値1.01、7月19日現在)に戻りました。体感も30代の頃と同じです。
ただし、7月3日にCT撮影をしたところ、手術で腹膜と縫合した部分が破れていました。肥満や透析で尿毒素が溜まっている人の腹膜が弱く、また正常な腹膜でも縫合部が、くしゃみや咳、あるいは便通時に力を入れてなることがあるので、原因は特定できないということでした。
現時点では切れ目は少しですが、半年、1年と動くうちに十数センチの縫合部がすべて切れ、ときどき小腸が飛び出るヘルニアになる可能性がある(ならない可能性もある)ということでした。ヘルニア自体は命や健康に影響を与えないので、放置しておくのが普通ですが、見た目が気になる場合、半年から1年経って移植腎が安定してから再手術も可能ということでした。
その際、極めて稀なケースですが、ヘルニアから腸閉塞が発生することがあるが、そのときは耐えられない激痛が走ることになるので、直ちに病院に駆け込み、処置を受けることになろうという話でした。
血液検査の結果、菌血症(放置しておくと敗血症になり50%の確率で死亡する)が見つかったので、抗生剤投与になりました。培養結果が出る前に、見込みで抗生剤投与を始め、その抗生剤が菌とあっていたので、何の自覚症状もなく、菌血症は完治しました。
菌血症のため、当初11日の退院が15日に伸びました。退院準備をほぼ済ませた13日夜から体調が急変しました。腹膜の切れた部分から小腸が飛び出し、腸閉塞になっていました。14日夕に、全身麻酔の開腹手術(傷口20センチメートル、手術時間3時間)を行い、一命を取り留めました。腸も壊死していなかったとのことです(腸閉塞の死亡率は8%です)。腹膜に空いた小さな穴に小腸がはまり込んでいたそうです。
東京女子医大の医療チームが傑出して優秀なので、こういう結果になりました。他の病院だったならば手遅れで命を失うか、重篤な後遺症が残った可能性があります。
また、予定通り11日に退院していたら、自宅で発症していた可能性が高いので、私の性格を考えると、かなり我慢するでしょうから、取り返しの付かないことになっていたと思います。今回も運が良かったです。
こうして生きながらえたのは、神がまだ私に地上で行う使命があると考えているからなのでしょう。
まだ退院日程も確定していませんが、私は元気にしています。御心配と御迷惑をおかけして申し訳なく思います。
今後ともご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
令和5年7月19日
佐藤 優
私からウクライナ情勢についてロシアの「イズヴェスチャ」紙に21日「ロシアから日本への穀物輸出増大」という記事や、ロシア、ウクライナ、国連、トルコによる穀物協定についてこの1年間3280万トンの貨物が輸出されたが、その70%がEUを含む高所得国に輸出され、アフリカ等には全体の3%以下100万トンにも満たないことを話し、また、穀物を運ぶ船には何が積まれているかもわからないので、ロシアが神経質になっていること等話す。
また、25日プーチン大統領とベラルーシルカシェンコ大統領との会談内容の一部を紹介し、ベラルーシの情報が大きなポイントになってくるのではと私の受け止めを述べさせて戴いた。
来週には佐藤優さんと私とでYouTubeで対談をしようと考えている。
今日も沢山の人が出席して下さり、有難い限りだった。
25日のコメント
さださん、おっしゃる通りです。エネルギーは日露関係にとって重要です。
慎一さん、かつてオバマ大統領は、今やアメリカは世界の保安官ではないと言いました。
amidabuddaさん、将来を見据えた外交、とりわけ隣国との向き合い方を考えるべきです。
takashi-k51さんのお考えに同意します。
※東京大地塾