25日、長野県中野市で4人が殺された事件で、逮捕された青木容疑者は「女性に悪く言われているように思い刺して殺してやろうと思った。警察官に射殺されると思って殺した」(朝日新聞朝刊1面)と供述しているとのことだ。なんとも短絡的な頭づくりでの凶行である。

 母親が側にいたそうだが、どんな思いであっただろうか。なんとも言いようのない出来事である。

 いつも読んでいる朝日新聞1面の「天声人語」で知ったのだが、この中野市は文部省唱歌「故郷」の作詞をした高野辰之先生の出身地であるとのことである。

 私も時々口ずさむ愛唱歌である。歌詞を全文のせたい。

 

1,(うさぎ)追ひしかの山、小鮒(こぶな)釣りしかの川、夢は今もめぐりて、忘れがたき故郷。

2,如何にいます、父母、(つつが)なしや、友がき、雨に風につけても、思ひいづる故郷。

3,こころざしをはたして、いつの日にか(かえ)らん、山はあをき故郷、水は清き故郷。

 

1番にはかけがえのない故郷の自然を懐かしみ、2番では親、友に対する思いと、色んなことがあっても故郷を想い出し、頑張ろうという心構えが伝わってくる。3番は(こころざし)をはたして、いつの日かかえらんと目的、目標を達成して故郷に錦を飾るべく皆さん努力して下さいという意味だと私は理解している。

 こんな素晴らしい歌詞が作られた中野市での事件に、高野先生は天上でどう考えているだろうか。改めて犠牲になられた4人の方々のご冥福をお祈りしたい。

 世界でたった一つの尊い命が、一方的な思い込みで殺されたことに憤りと強い怒りが込み上げてくる。

 朝の便で千歳に飛び、勇払郡安平町でのホルスタイン牛の全道共進会に行き激励の挨拶をする。

 厳しい酪農を取り巻く状況だが、食糧安全保障の観点からもしっかり守って参りたい。

 15時から小樽市に近い倶知安町で北海道新幹線の起工式に出席。一日も早い札幌延伸を願った。

 蝦夷富士と呼ばれる(よう)蹄山(ていざん)のふもとが倶知安町で、5月晴れで見事な景色であった。

 

26日のコメント

 さださん、容疑者が何と言うのか。何が原因かはっきりさせてほしいですね。

 茂吉さん、世界でたった一つの命、4人の死は重いです。

 ひでおさん、お身体に気を付けてお仕事して下さい。


※ ホルスタイン牛の全道共進会、2023年北海道ブラックアンドホワイトショウ




※ 倶知安町で北海道新幹線の起工式






※蝦夷富士と呼ばれる羊蹄山