昨日の法務委員会で、昨年4月23日知床で起きたKAZUⅠ沈没による20人の死亡、今尚6人が行方不明になっていることについて(ただ)したが、ポイントの部分を読者の皆さんにご紹介したい。

 

〇鈴木宗男君 副大臣、もう一年もたっていますね。大体の私は流れというのはあると思っております。私が、しっかりと遺族の皆さん方へのメッセージとして国交省として言っていただきたいのは、それなりのきちんとした責任は取らせますと、また取るのは当然だと、そのための、今、時間が掛かっているけれども、遺族の皆さん方の気持ちに沿って我々は対応していますということを明確に言っていただくことが、遺族の皆さん方に対する、あるいは行方不明者の御家族に対する気持ちでないかと思いますが、いかがでしょうか。

 

〇副大臣(石井浩郎君) 委員がご指摘のとおり、しっかりと御家族の皆様に寄り添った対応を、これから真摯に我々も対応してまいりたいと思っております。

 

〇鈴木宗男君 きちっと、それは立件に向けて、今、検察当局とも協議しながら進めているという理解でよろしいでしょうか。

 

〇副大臣(石井浩郎君)そのとおりでございます。

 

携帯が繋がらず早くアンテナ設置を

〇鈴木宗男君 この点、齋藤大臣もしっかりサポートをいただきたいなと、こう思っています。柘植副大臣、忙しい中済みません。今のこのKAZUⅠの事故に関して、携帯電話がつながらなかったですね。それで、この事故が起きてから、あれだけの、二十六人もの犠牲者が出てから、何やってんだ、世界遺産でないか、外国人も来るんでないか、通信手段、いざというときの体制がなっていないということで、厳しいし指摘を受けました。そこで私は、昨年の五月、あの予算委員会で当時の金子大臣に、早くアンテナの設置が必要だと厳しく言いました。今回も現地に行われたら、鈴木さん、どうなってんだという話がありました。そこで、もうあれから、私が国会で言ってからもう一年たつんですけれども、どういう進捗状況で、アンテナはいつ立てるのか、どこに立てるのか、これを明確にしていただきたいと、こう思います。

 

〇副大臣(柘植芳文君) 鈴木先生にお答えいたします。知床半島への携帯電話基地局整備については、斜里町や羅臼町において意見交換を行うなど、地元関係者の皆様のご要望を踏まえまして、携帯電話事業者による基地局の設置場所等に関する検討を進めてまいりました。これまでに関係者の間で基地局を四か所整備することで一定の方向性が定まったことから、今後、関係省庁、地方自治体、地域関係者が協力して携帯電話の通信環境改善に向けて具体的な取組を進めるべく、近日中にこれらの関係者による会議体を設置する予定でございます。総務省としましては、引き続き、地元の皆様のご意見も丁寧にお伺いしながら、知床半島における通信環境の改善にしっかり取り組んでまいります。

 

〇鈴木宗男君 副大臣、その四か所アンテナ立てる、会議体、それはいつやるんですか。

 

〇副大臣(柘植芳文君) 斜里町との意見交換会は、令和四年八月二十四日以降、順次やってまいりましたし、羅臼町との意見交換会も、令和四年十月三十日以降、順次やってまいりました。本日十四時、会議体の設置に関する記者へのリリースを行い、二十八日に会議をやる予定でございます。

 

〇鈴木宗男君 今日の二時に記者発表するということですね。これは、副大臣、速やかにやってください。同時に、半年以内で設置するのか、アンテナを一年以内で設置するのか、このタイムスケジュール、アクションプログラムがあれば説明をいただきたいと思います。

 

〇政府参考人(豊嶋基暢君) お答え申し上げます。知床半島への携帯電話の基地局の整備に関しましては、先ほど副大臣から答弁がありましたとおり、四か所整備をする方向で、更なる具体的なスケジュール、整備の手順等を協議するために近日中に会議体を設置する予定でございます。具体的なスケジュールについて、詳細はこの会議体においてさらに詰めをする必要でございますけれども、四か所をなるべく早く整備をする予定でございますが、場所が自然公園であるということと、居住地でない、例えば知床岬等々の場所がございますので、できるだけ早期に整備をする予定でございますが、早くというか、整備ができるところは本年度、ただし、全てを完成するためにはあと数年掛かるかと思っております。詳細はこれから、更に迅速にできるように調整を進めてまいりたいと考えております。

 

〇鈴木宗男君 とにかく場所が場所ですから、事情は分かるんです。電気がない、だからその電源をどうするかがまず一番ですけれども、これ、あれだけの、二十六人もの尊い命が亡くなったんですから、ここは、今の技術力をもってすれば、私は、何年もという今の答弁は理解できませんね。二か所は今年度中にやると、これはいいんですね。二か所は今年度中。ということは、もうこれ冬は作業できませんから、秋までに二か所やらぬといかぬということですね。残り二か所は、じゃ、数年掛かるというのはどうでしょう。夜明けのガス灯みたいな話ですよ。そういう答弁は私はなじまぬと思いますよ、二十六人亡くなっているんですから。この思いを考えたら、あしたにでもやりたいんだという熱意を示さぬと、また遺族の皆さんに対しても申し訳ないと思いますよ。その点しっかり、いや、もう今年度中にやるんだという決意を示してもらわぬと私も納得できませんね、どうですか。これは副大臣から答えてください。

 

〇副大臣(柘植芳文君) ただいまの先生から切なるご意見も伺いました。私も、当然早くやって早く処理をしないと、連日遊覧船も運航しておりますので、そういった状況はすごく分かっております。しかし、先ほど事務方が答弁しましたように、こくる公園の中にあるとか、環境が非常に厳しいとかいう条件がありますので、そこをしっかり整備をしながら、先生のおっしゃるように一日も早くそのことが完成するように最善の努力を尽くしてまいります。

 

〇鈴木宗男君 副大臣、くれぐれもよろしくお願いをいたします。

 

 16時から東京大地塾。統一地方選挙が終わって初めての大地塾で冒頭選挙結果を報告する。

 北海道においては道議会議員1人、札幌市議会議員5人当選し、釧路市議会議員には秘書の五十嵐誠、江別市議会議員にも秘書の野村尚志が当選したことを話し、お礼申し上げた。

 佐藤優さんから「アメリカの情報漏洩と日露関係」について話を戴き、質疑応答。佐藤流の分析に出席者も認識を新たにしたことだろう。

 

25日のコメント

 ひでおさん、ご苦労様でした。今回の経験を次に()かして下さい。期待しています。有難うございます。

 さださんのおっしゃる通りだと思います。

 ミワさん、隣国とは折り合いを付け仲良くするのが現実的ではないでしょうか。世界一のエネルギー資源大国を無視して世界の安定には繋がりません。


※昨日の法務委員会での質問




※石井浩郎国交副大臣に質問

※柘植芳文総務副大臣に質問

※東京大地塾