10時からの法務委員会で昨日、袴田事件で弁護側、検察側、裁判所の三者協議会が行われ、検察側は有罪を主張するか否かの方針を決めるのに、7月10日までの3カ月必要という考えを示したといわれているが、その根拠はどこにあるのか齋藤法相に(ただ)す。

 なにゆえに3カ月かかるのか。9年前の静岡地裁再審判決、3月13日の東京高裁の再審判決、法と証拠と正義に基づいて決定されたことに対し、どう考えているのかと追及した。

 20日、検察側が特別抗告しなかったことに検察の良心を感じたが、今回の対応は嫌がらせ的行為でないかと追い打ちをかけた。

 2011年4月、齋藤法相が出した「転落の歴史に何を見るか」(ちくま書店)という本の一部を引用した。

 「この本は戦前の帝国陸・海・空軍の歴史の中から同じ官僚組織にいる現在の行政マンが何を学ぶべきかという問題意識から出発した」という最初のくだりと、最後の「自らをごまかさない組織人の方々のわずかな一助になれば幸いである」と締め括っているが、この著書を書いた時の(こころざし)と同じであるかと尋ねた。

 齋藤大臣は「その気持ちに変わりはない」と言われたが、これからの行動を注目して行きたい。

 2009年(平成21年)6月の村木事件で検察の証拠改ざんという前代未聞の検察の不祥事が出たが、それを受け2011年(平成23年)9月「検察の理念」が発表されたが、これを検察は()かしていないのではとも問い(ただ)した。

 尚、6日の法務委員会で袴田事件で特別抗告をしないと報告を受けたのはいつかと再度聞くと「20日」という返事だった。

 正直に6日答弁すればよいものを検察官僚に引っ張られる姿に同情するものである。

 後2カ月、国会は開かれているので、しっかり事実関係を突き詰めて参りたい。

 その場しのぎの言い訳じみた答弁ではなく、魂、心のこもった、上から目線ではない国民の公僕(こうぼく)であるという認識、姿での考えが出るまでしっかり相対して参りたい。

 正直者が馬鹿を見る社会にしてはいけない。真に公平、公正とは何かについて(ただ)して参りたい。

 読者の皆さんのご協力をお願いしたい。

 

 

10日のコメント

 ジュゲムさん、有難うございます。

 タコ八郎さん、馬場代表、段々と存在感が増しています。

 慎一さん、小和田さん、次頑張らせます。

 niko mitaさん、感謝感謝です。しっかり頑張らせます。

 さださん、いつあっても良いように次の闘いに向け準備をしています。

 Remi.lcdさん、NATOがウクライナに武器供与すると戦争が長引くだけです。一にも二にも停戦することです。

 ひでおさん、小和田康文さん次に期待します。

 ひらけ日本さん、北海道の鈴木直道知事と大阪府の吉村洋文知事が組むと歴史が創られると私は思います。

 toruaya1108さん、何なりともお申し付けください。

 danmarinoさん、結果オーライです。


※法務委員会質問