岸田総理がウクライナを訪問したことに対し、ロシアがどんな反応をしてくるのか心配が頭を過ったが、今の段階では特別のアクションは見えてこない。

 3月23日、ロシア外務省のザハロワ報道官は記者会見で「習近平氏のロシア訪問と並行して、日本の岸田文雄首相がキーウを訪問しました。日本のこの行動をどう評価しますか」という質問に対し、「G7の枠組みで、日本がキーウ訪問の計画を実行する必要があったのでしょう。ワシントンの論理に従って行動し、その圧力の下で行動するすべての人々は、自らが行った訪問について報告しなければならない日程表があるのです。ロシアのプーチン大統領と中国の習近平国家主席の訪問と会談から焦点をずらすためだったのかもしれませんが、両者を比較することは出来ません。日本の立場やキエフ政権の状態は、すべて理解可能なので、私たちが心配することはほとんどありません。」と述べている。

 極めて抑制的な言いぶりである。ロシアの外交にたけた奥深い入り口よりも出口を見据えた対応と受け止めたい。

 インドのモディ首相も昨年のウクライナ問題発生後、一貫して国連でのロシア非難決議等、すべて棄権し、インドの立ち位置をぶれずに守っている。インドは今年のG20の議長国でもある。

 日本も日本の立ち位置があって当然ではないか。北方領土解決、エネルギーの安定供給、各種漁業交渉等、国益を考えての判断が必要ではないか。

 G7の連携、アメリカとの同盟関係だけで、日本は生きていけない。地球儀、世界地図を見た日本外交を願ってやまない。

 

27日のコメント

 さださん、「またか」という見方が多いです。小西議員については、昨年私が予算委員会で、厳しく指摘しましたが、まだ分かっていないようです。

 sugibenさん、国益のなんたるかを政府も野党も考えてほしいものです。

 チョモ・ラン・マ―さん、アメリカ、NATOはウクライナにミサイル 等、兵器を供与しながらロシアが何かすると批判するのは、身勝手と思います。