昨日、ICC(国際刑事裁判所)がプーチン大統領に逮捕状を出したことに触れたが、そもそもICCをよく理解しているだろうか。

 1998年に設立条約が採択され、2002年に発効され、日本は2007年に加盟している。加盟国は123カ国で、米国、ロシア、中国は加盟していない。

 プーチン大統領に早々に逮捕状を出すことがウクライナ紛争解決の大きな足かせになるのではと心配する次第だ。

 ICCの今回の決定により、ロシアが西側陣営の価値観、批判を押し付けることにより「停戦」が遠のくことを憂慮(ゆうりょ)するものである。

 袴田死刑囚が13日、東京高等裁判所で再審の決定がなされ、東京高等検察庁が「特別抗告」するかどうかの期限が本日だったが、16時半過ぎ、ニュース速報で「東京高検特別抗告断念」と流れる。ただただ涙が出て来た。

 袴田秀子さん(90歳)のホッとするお顔が目に浮かぶ。このお姉さんなくして再審はなかった。世の中、神様、仏様が見ていてくれるとつくづく感じた次第だ。

 一日も早く再審を進めて戴き、袴田巖さんの無罪を勝ち取りたいと平成22年4月22日超党派で袴田巖救援議員連盟を立ち上げた者として更なる行動をして参りたい。

3月17日法務委員会で斎藤健法務大臣に質した議事録を皆さんにお知らせしたい。

 

○鈴木宗男君 
 袴田事件について、13日、再審が認められました。この件について、大臣の受け止めはいかがでしょうか。
○国務大臣(齋藤健君) 

 これについても高裁が再審を開始する旨の決定を13日したということでありますけど、これ、やはり個別事件における裁判所の判断について法務大臣として所見を述べることは差し控えたいと思います。
 先ほど、政治家なんだからということありましたけど、政治家であるがゆえに本件のこの微妙さ、法務大臣としての立場というものを理解をした上で発言をさせていただいております。
○鈴木宗男君 

 無罪を言い渡すためには新証拠が絶対的な要件でありますね。さらに、再審についてもそうでありますね。この点、大臣との私は認識を共有したいと思いますが、いかがでしょうか。
○国務大臣(齋藤健君) 

 これも最終的には検察において判断をされることであろうと思いますので、私から予見を与えるような発言は控えたいなというふうに思います。
○鈴木宗男君 

 いやいや大臣ね、予見を与える話を私、今何もしていないんですよ。その新証拠がないと無罪、そして再審には至らないんですよ。そのことは当たり前の、真ん中の話なんですよ。それが何で予見を挟むという役人のその書いたような答弁になるんです。正直に私の質問に答えてくれればいい。皆様方もどう思います。何も私、中身どうのこうの言っているんじゃないんですから。
 新証拠、いいですか、新証拠がないと、これは無罪ないし再審もないんですよ。だから、その流れ、いわゆる事実関係として、その法律については、流れとしてはこうですねと私は聞いているから、間違っているんなら間違っていると言ってください。
○国務大臣(齋藤健君) 

 これは、個々のやつは、先ほど申し上げたやつ、答弁のとおりなんですけど、再審の手続については、確定判決について、再審事由の存否を判断をして再審を開始するかどうか、これを審理決定する手続が再審請求審ということになっています。
 その再審開始決定が確定した事件についてはさらに審判する手続、再審の公判があるものと承知しておりまして、明らかな証拠を新たに発見をするとかそういうことが前提となっているというふうに理解をしております。
○鈴木宗男君 

 今回の私は東京高裁の裁判をやり直しを認める決定した事由について、裁判長は、衣類は事件から相当な期間が経過した後に第三者がタンクに隠した可能性が否定できず、事実上、捜査機関による可能性が極めて高い、こういう判決文であります。これは、判決の事実でありますから、それに基づいての再審決定です。
 私は、法務委員会の皆さん方も、是非とも命の重みと正義という名において、ここは御理解と御判断いただいて、私は東京高裁がここまで捏造の可能性について判決文に入れたというのは極めて重いと思いますので、是非とも、私はこの袴田巌事件に関心を持ってもらいたいし、是非とも、今後の成り行きを見守ってほしいと思うんです。
 あわせて、時間がありませんから、大臣、大臣には指揮権がありますが、それは事実ですね。
○国務大臣(齋藤健君) 

 一般論として、あるかないかということであれば、あります。
○鈴木宗男君 

 大臣、私もそれなりに経験した政治家です。一般論という言葉は要らないんではないでしょうか。事実、法律で指揮権があることは書かれているわけですから。
 私は、もし東京高検が特別抗告をするならば、大臣、是非とも指揮権を発動してもらいたい。このことを強くお願いをして、私の質問は終えます。

 

19日のコメント

 しんいちさん、札幌大地塾も17年になります。継続は「力」で頑張ります。身のまわり注意していきます。有難うございます。

 さださん、ガーシー氏の件でもわかる通り有権者はしっかりした人を選んでほしいものです。

 ミワさん、ICC(国際経済裁判所)にはアメリカ、ロシア、中国は入っていません。組織としても1998年の発足で日本が加盟したのは2007年です。上から目線の一方的な判断は逆に停戦を遠ざせる一因になるのではと心配します。

 ひでおさん、「何があっても諦めない」鈴木宗男のモットーです。北方領土解決に向け、私なりに最善を尽くします。

 sugibenさん、一にも二にも停戦させることです。

 ひらけ日本さん、ICC(国際経済裁判所)の存在、おっしゃる通りです。このような刺激的なことをすると停戦が遠のきます。何を考えているのでしょうか。