日本政府は本日ロシアに対し22個人、3団体に対し新たな制裁を課している。

 この22個人、3団体それぞれチャックしても、日本とどれほどの関係があり問題があるのか見えてこない。

 制裁してなんの効力、効果が発揮されるのか。あえてロシアに喧嘩を売るような行為は国益を損ねるのではないか。

 岸田総理が9日から欧米を訪問し、行く先々でロシア批判を続けた結果、北方領土周辺海域でのいわゆる「安全操業交渉」が吹っ飛んでしまった。水面下で交渉を行うべき方向にあったが()()した。

 北方領土周辺地域の漁業者にとって生活のかかった「北方四島安全操業」である。この重みを政府は判っているのだろうか。

 1998年の政府間協定に係わった者として、忸怩(じくじ)たる思いである。水産関係者は何とも言えぬ思いであろう。

 国益を(かえり)みない、短絡的ともいうべき欧米一辺倒の外交で日本は世界の中で生きていけるのだろうか心配になる。

 アメリカ一国で世界を制したかつての世界の保安官、警察官、財政国家アメリカでは今やない。国際協調の中でのみ国家存立はあるのではないか。

未来思考で信頼関係をしっかり築いていくことが必要な時、隣国と敵対して何の利益があるのか。よくよく考えて戴きたいものである。

 午前、午後、参議院本会議が開かれた。代表質問は一方通行で言いぱなし、それに形通り答弁で終わってしまう。

 来週月曜日から衆議院予算委員会が始まるので、その質疑を注目したい。

 30日(月曜日)10時40分から鈴木貴子代議士が質問に立つとのことで、どんな質疑になるのか注目したい。

 

26日のコメント

 タコ八郎さん、そうです。ロシアに喧嘩を売ったのは日本側です。このことを頭に入れないで何が「受け入れられない」でしょうか。全く判っていません。

 村松訓明さん、日本はウクライナに武器を出していません。この点、欧米と違います。だから停戦の提案できる立場にあります。岸田総理が停戦へのリーダーシップを取るべきです。

 ひでおさんの考えに納得します。過去の歴史を冷静に振り返り、国益の何たるかを踏まえてほしいものです。

 チョモ・ラン・マーさん、昨年2月24日、なぜロシアが特別軍事作戦をせざるを得なかったのか、その原因を考える議論がないことが問題です。