松野官房長官は午前の記者会見で、北方四島周辺海域でのいわゆる「安全操業」についてロシアが政府間交渉に応じない方針を日本側に19日「現時点で調整することはできない」と通知してきたことについて「20年以上の長きにわたり、操業を互恵(ごけい)的な形で維持、発展させてきた経緯がある中で、受け入れられない」と述べている。

 松野官房長官の頭づくりはどうなっているのか。水面下で日露関係者は安全操業について日程調整していた。

ところが岸田総理のフランス、イタリア、イギリス、カナダ、米国歴訪で、ロシアへの批判、非難ばかりの発信で、これではロシアは「日本とは付き合え切れない」という思いに至ったのだ。松野長官の政治家としての見識を疑う次第だ。

 「安全操業」がどうしてできたのか、誰が提案したのか歴史の事実を知っているのか、十分わかっていないのではないか。この安全操業は鈴木宗男が提案し、実現に持って行った事業である。

自民党が野党の時、細川政権時代に問題提起し、羽田政権で国会で柿沢外相に(ただ)し、村山政権になり、ロシアサスコベッツ第一副首相来日の際、河野外相にお願いし、提案して戴き交渉に入ることで合意したのである。

 外交は積み上げである。しっかり事実関係を頭に入れ、日本がお願いする側であることを踏まえ、どうしたら交渉に入れるか冷静に考えるべきではないか。なんとも情けない国益を損なう流れを(うれ)うるものだ。

 ロシアは安全操業について交渉しなくても何も問題はない。日本は魚がないと仕事が出来なくなり、地域がなくなるのである。もっと生活感のある外交を考えてほしいものだ。

 第211回通常国会が開会された。岸田総理の施政方針演説、林外相の外交演説でも「法の支配、ウクライナ侵略という国際秩序の根幹を揺るがす暴挙」という表現はあるが、最も大事な「停戦」という発信はなかった。

 G7の議長国と言うなら議長国として「停戦」すべきと世界に訴えるべきではないか。

 決意と覚悟が伝わってこない言葉遊びではなく、実行力を期待しているのだが。読者の皆さんはどうお考えだろうか。

 天皇陛下をお迎えしての参議院本会議場での国会開会式の後、国会議事堂前で和装議員連盟所属の議員が恒例の写真撮影をする。

 鈴木貴子代議士と一緒に写真を撮りながら、平和の有難さを感じた。

 やはり「停戦」だと強く思い、発信して行かねばと私なりの強い思いをしたものである。

 

22日のコメント

 ky9416さん、かつての大本営のようなゼレンスキー大統領の訴えではないでしょうか。信用できません。

 村松訓明さん、そうです。ウクライナを支援するより停戦です。ウクライナに行くより停戦に向け行動する事が先ではないでしょうか。

nikoさん、そうです。この紛争がどうして始まったのかを知ることです。

 tokoton山の男さんの悪夢を実現させては、日本の国益を損ないます。ウクライナとロシア、日本にとってどちらが死活的重要な国でしょうか。当たり前の判断をしてほしいものです。

 sugibenさん、今のところウクライナ訪問は決まっていません。行かせようと画策している人はいるようです。行かないことが日本の国益です。

 しんいちさん、歴史、外交は積み重ねの結果です。正しい歴史認識の上で、私は「遠くの親戚より近くの他人」が大事だと考えます。

 さださん、日本にとっての国益とは何か。よく考えてほしいですね。ウクライナとロシア、どちらが日本にとって死活的に重要でしょうか。当たり前のことを当たり前と思わない、考えない人たちの頭づくりはどうなっているのでしょうか。

 ひでおさん、総理は24時間総理ですので、私人とはなりません。そもそもウクライナに行くことが国益に資するかどうかを取り巻きはじめ関係者が何故しっかり考えないのでしょうか。

 だいふくちゃんとあそぼ!さん、貴重なご提言有難うございます。①②③④、ごもっともですので、しっかり頭に入れ発信して参ります。

 アレッサンドラさん、国際政治学者と呼ぶのは日本だけだと思います。このグレンコなるものを世話していた京都の弁護士がおられます。この方がグレンコ氏の事を「いい加減な男」だと厳しく言っていました。


※第211回通常国会開会式、和装議連


※自民党 衆議院議員 西村康稔 経済産業大臣と


※自民党 衆議院議員 宮路拓馬代議士と


※自民党 衆議院議員 野田聖子代議士と


※自民党 衆議院議員 鈴木貴子代議士と


※日本維新の会 衆議院議員 吉田ともよ代議士と