本日は11月28日(月)の産経新聞1面「産経抄」について触れたい。私も毎日目を通す欄だが、時々、思い込み、一方的価値観、押し付け的表現が出てくる。正確を期すために全文お知らせした。

 

新聞記者は、戦争や大震災、大事故といった人の世の不幸が、おしくらまんじゅうをしているような現場に出かけていって、当事者の話を聞かねばならぬ因果な商売である。昔は、悲嘆に暮れている遺族を拝み倒して「ガンクビ」と呼ばれる犠牲者の顔写真を集められない記者は一人前でない、とまでいわれた。

当方は、一人前になる機会を逸して馬齢を重ねてしまったが、それでも面の皮がいささか厚くなってしまった。「面の皮の厚さ番付」があれば、幕下クラスには入れるかもしれない。

番付上位には、政治家のあの人やこの人の顔が思い浮かぶが、外国人横綱には、ロシアの外務次官に出世あそばされたガルージン前駐日大使を推挙したい。何しろこの人の面の皮は、銃弾をも()ね返すだろう

▼ロシアがウクライナに侵攻する10日前、NHKに出演した彼は「ロシアが戦争をする意図も計画もない。我々の方から攻撃とか戦争がないということをズバリと言いたい」と断言した。11日の離任前会見では、さすがに謝るかと思いきや「国連憲章で認められた自衛権の行使だ」と言ってのけた。いやぁ、参りました。洋の東西を問わず、上の方ばかり見ているヒラメが出世するわけだ。

▼そんな噓つきを「歴史の事実を正確に日本のメディアに発信し続けた大変な愛国者である」とほめあげた人物がいる。もうおわかりだろう。プーチン閣下を尊敬してやまない鈴木宗男センセイである。

▼ニューズウィーク日本版(電子版)は、ロシアが「かなり真剣に」日本との局地的な軍事紛争を昨年計画していたとする情報担当者のメールを暴露した。ウクライナの悲劇は人ごとではない。安倍晋三元首相なき日本にいま必要なのは、真の愛国政治家である。

 

私の名前が出てきたので私も言わせて戴く。ガルージン大使を「そんな嘘つきを」と表現され、私の認識を使っているが、ロシアを代表する大使は忠実にロシアの考えを伝える役目がある。何があっても筋を通す義務がある。そうでなければ全権大使でなくなる。

私は当たり前のことを言っただけである。揚げ足取り的な表現をするのが真のジャーナリストではない。

産経新聞がこれまでロシアに対しての見方、評価は社是に基づき、産経らしい表現できている。これを私は否定するなにものでもない。ならば鈴木宗男は鈴木宗男なりの考え、見方があって政治家たる所以である。

口では自由、民主、公平と言いながら、独りよがり的な上から目線の押し付け的表現を私は良しとしない。私は私の道を淡々と歩んで参りたい。

 「『面の皮の厚さ番付』があれば、幕下クラスには入れるかもしれないと書いているが、それは他人が評価することであり、自分で自分の位を付けるだけでも思い上がりである。頑張っている幕下力士に失礼だ」という声が多数寄せられたことを読者の皆さんにお伝えしたい。

 

4日のコメント

 sugibenさんのご意見ごもっともです。反対の為の反対野党ではいけません。現実的判断、責任野党でなければならないと思います。

 さださんのご指摘通りです。2月24日、どうして事が起きたのか、これまでの約束を守らなかったのはどこか歴史の事実をよく踏まえるべきです。武器を提供し資金援助をしていれば長引くだけです。停戦が一番です。

 しんいちさん、有難うございます。

 jumさん、一にも二にも停戦です。日本がその役割の一端になってほしいものです。