ウクライナのゼレンスキー氏が7日、「ウクライナはロシアの占領下にある北方領土を含む日本の主権と領土の一体性を尊重することを確認する」と大統領令に署名したと報道されている。

 単純に考えれば日本を支持する立場のように見えるが、有難迷惑な話である。

 それは、戦後の国際的諸手続き(ヤルタ協定、国連憲章、ポツダム宣言、サンフランシスコ平和条約等)で、ロシアが現在実行支配しており、二国間で解決すべき問題であり、いわんやロシアを刺激しても何も得るものはない。

 日本が経済制裁、人的制裁など、先に喧嘩を売った形になり、日本は非友好国になった。

 私はアメリカ、イギリスの理解、協力を得るため、G7(主要7カ国)、ヒューストンサミット(1990年)で北方領土問題を海部総理にお願いし、取り上げてもらった。その後、ロンドンサミット(1991年)、ミュンヘンサミット(1992年)でも議題にはなったが、この問題は多国間で協議する話ではない、日本とロシアの二国間の問題だと結論付けられ、その後、G7でも取り上げられる事はなかった。

 今回、ウクライナが日本を表向き支持する姿勢を示しているが、国際的には何の影響も与える事は出来ない。この事についても表面だけを見るのではなく、歴史的経緯、事実を踏まえて判断して戴きたい。

 外交は積み重ねであり、正しい歴史の事実に基づいて努力していくしかないのである。この事を多くの人に理解して戴きたい。

 10時30分から「第73回まりも祭り・カムイノミ」に出席。阿寒摩周国立公園の阿寒湖に生息する天然記念物「まりも」を守るための儀式である。コロナ禍にあっても毎年行ってきた。

 アイヌ民族の自然を敬い、自然に感謝する文化、伝統を守り続けている関係者に心から感謝した次第である。

 「まりも」を世界自然遺産にすべく、釧路市はじめ関係者は動いている。

 読者の皆さんのご協力、ご支援を戴ければ幸いである。

 

9日のコメント

 ヤフーさん、資源無き国家日本です。強かに隣国との外交を考えなくてはなりません。

 tokoton山の男さん、OPECプラスが大幅減産するとこの冬の油値段がどうなるのか心配です。好き嫌い抜きに隣国とは折り合いをつけていくしかありません。

 sugibenさん、クリミア橋爆破はウクライナの仕業とロシアは断定しました。これからどんな動きをするのか、一大関心をもっています。

 あずきさん、紛争、戦争には双方言い分があります。先の大戦でも日本には日本の理屈がありました。しかし、悲惨な結果となりました。ウクライナには、日本の二の舞にならないことを祈っています。

 しんいちさん、いつも有難うございます。

 Ginaさん、日本に好意的なことを言うことは、有難迷惑です。味方の振りして足を引っ張るやり方です。北方領土は日本とロシアとの話し合いで解決するしかありません。

 チョモ・ラン・マーさん、感謝します。

 さださんの考え通りで、インドに学ぶべきことは沢山あります。

 タコ八郎さんのご指摘通りです。親切な振りしていますが、逆効果です。

 

※第73回まりも祭り・カムイノミ