英国エリザベス女王が亡くなり、テレビ、新聞は挙げて女王陛下を追悼している。

 今日の朝日新聞1面「天声人語」、東京新聞「筆洗」コラムが、エリザベス女王の人生、足跡を表すものとして読者の皆さんに紹介したい。

 

(天声人語)

「初めて言葉を発した日、そして一人歩きができた日も、母は公務で不在だった。男児が甘えたのは乳母たち。新たな英国王チャールズ3世は、そんな乳児期を送った。▼評伝『チャールズ皇太子の人生修行』によれば、母のエリザベス女王は責任感が強く、君主の務めを何よりも優先した。3男1女をもうけたが、「英国の顔」として出張も多く、子育てに時間を割くことはできなかった。

▼英王室を描いた近年の小説や映画で、とみに人気が高いのはドラマ「ザ・クラウン」だろう。たとえば、寄宿学校でいじめを受ける皇太子の教育方針をめぐって、女王夫妻が言い争う。夫は「甘やかすな。軟弱な男になる」。女王は反対する。「いじめで傷ついた子は壊れた大人になる。すぐに連れ戻したい」▼ダイアナ妃と離婚したいと皇太子が打ち明ける場面では一転、女王が叱責する。「失望させないで。将来、国王になりたいのなら、ふさわしい振る舞いをなさい」。不仲や不倫が次々に暴露され、英王室が揺れ続けた現実の日々を思い出した。▼「最愛の母の死は、私にとって最大の悲しみです」。皇太子は即位に合わせ、そんな声明を出した。水入らずで過ごせる時間は限られていたが、母と息子はたしかな心の糸で結ばれていたようだ。▼BBC元記者が、英国の君主を待ち受ける過酷な現実をこう述べる。<背筋が寒くなるほどの責任と、ことあるごとの孤独〉。73歳の新国王は船出するいま、母の愛の深さをかみしめているに違いない。」

 

(筆洗)

「ある政治家が二歳の女の子と会った。その子には「品性」と「驚くほどの威厳、思慮深さ」が備わっていると語ったそうである。政治家はその後、英首相となるチャーチル。女の子は幼き日のエリザベス女王である▼エリザベス女王が亡くなった。九十六歳。二歳児に品性、威厳とは少々持ち上げすぎではと思わぬでもないが、やはりチャーチルの見立ては確かだったのだろう。在位は歴代最長の七十年。「生涯をかけて国民に奉仕する」。即位での誓いの通りに、その務めを果たし終えた▼女王になって間もないころか。昼食で二杯目のワインを飲もうとした女王を母君が叱ったそうだ。「控えた方がいいわ。あなたは午後も統治しなければならないの」。二十四時間、「私」のない生活。想像できぬ重圧もあっただろう▼在位中は必ずしも英国が光り輝いた時代ではない。冷戦や独立運動、紛争。その時代にあって女王という落ち着き、変わらぬ存在が揺れ動く英国を精神面で支えてきたといえる▼あの二歳児についてチャーチルが見落とした才能は親しみやすさとユーモアか。ロンドン五輪の開会式の映像におなじみの諜報(ちょうほう)員ジェームズ・ボンドと登場した場面を思い出す。国民の懐に入り、国民とともにありたいと考えた女王だった▼今、王位をチャールズ新国王に譲った。おそらく、二杯目のワインを楽しんでいらっしゃる」

 70年間(おおやけ)の任にあられたことに、ただただ頭が下がった次第である。

 7時20分沖縄を出発し、羽田経由で千歳に飛ぶ。4時間のフライトで日本列島を横断したが、狭い日本と言われているが、細長い列島は結構距離があり、それぞれの地域に特性があり、四季折々の変化がある。これを財産として()かすことが均衡ある発展に繋がると改めて思った。

 地域間でそれぞれ切磋琢磨する意欲を示してほしいものだ。

 15時半から鈴木直道北海道知事のセミナーで挨拶する。東の鈴木、西の吉村と、両知事の評価は高い。鈴木知事は41歳、年齢的にまだまだこれあらの人物である。更なるご活躍を祈念したい。

 

 

9日のコメント

 ひでおさん、今津市長に期待しております。日露関係復活に向け私は諦めません。

 チョモ・ラン・マーさんの言う通りです。

 GOOD LACKさん、今津市長になり、流れが変わりました。必ず結果を出してくれます。

 tokoton山の男さん、いつも有難うございます。

 がっくんさん、今津市長と一心同体でやって参ります。

 Ginaさん、下地ミキオさんは昔からの仲間です。

 あずきさん、子供は宝というなら、そのすべての人が自覚を持って目配り気配りしなくてはなりません。

 さださんのご指摘ごもっともです。


※鈴木直道北海道知事セミナー