ソ連邦最後の指導者であったミハイル・ゴルバチョフ氏が30日亡くなった。

 31日、朝5時、電話がなり、海外からだったので慌てて取ったら、ゴルバチョフ氏が亡くなったと知らされた。91歳ロシアでは長寿の人生といって良いだろう。

 1991年4月、ソ連の最高指導者として初めて訪日された。当時、外務政務次官であった私は、迎賓館での歓迎式典、記念植樹、記者会見等々同行する機会に恵まれた。グラスノスチ(情報公開)、ペレストロイカ(改革)と共産主義国のトップリーダーとして何か歴史を変えさせる雰囲気があった。

 1987年12月、米国レーガン大統領との会談で中距離核戦力(INF)全廃条約に署名し、1989年11月ベルリンの壁崩壊を受け、12月東西終戦終結を宣言した。

 1990年4月、ノーベル平和賞を受賞した。訪日した時のいつも明るいそして奥さんのライサ夫人も清楚ななんともいえぬ存在感があった。

 海部首相との会談で北方千島の名前をあげ、未解決の地域と公に活された最初の指導者であった。心からのご冥福をお祈りしたい。

 20日がライサ夫人の命日である。なんと言ってご主人を迎えるのか、「お疲れ様、よく頑張りました。こちらでゆっくりしましょう」と声をかけられる事だろう。

 又一人、歴史の生き証人が旅立ってしまった。

 ゴルバチョフ大統領のご冥福を心からお祈りしたい。

 

31日のコメント

 ひでおさん、北方領土解決、諦めずに頑張ります。改めて英霊に私も黙祷です。

 tokoton山の男さん、外交には、バランスが大事です。何よりも名誉と尊敬、国益です。山の男さんの言う通りです。

 チョモ・ラン・マーさん、旭川市女子中学生自殺問題、今津市長がしっかり頑張ってくれると期待してます。

 sugibenさん、心ある外交もまた必要であると思います。

 谷口ダイゴさん、谷口式思考で勉強になります。

 あずきさん、アメリカバイデン大統領、イギリスが武器供与と資金援助をやめると、すぐ停戦になります。

 さださんのご指摘通りです。それぞれの役割をしっかりと果たして欲しいものです。

 

※記念植樹するゴルバチョフ大統領と海部首相。後ろに鈴木夫妻。

 ゴルバチョフ氏が平成21年に日本に来日された際、私が外務政務次官の時に記念植樹された当時の写真と新聞記事にゴルバチョフ氏からサインを戴いた。

※植樹の際の新聞記事