今日の日本経済新聞1面コラム欄「春秋」を楽しみにしている人も多いと思う。私もその一人である。今日の「春秋」をご紹介したい。

 

 ことの性質上、面白がってはいけないだろうが、新型コロナと保険を巡る興味深いニュースを目にした。一つはスマホ決済PayPayで申し込めた「コロナお見舞い金」の販売停止。ふたつ目は日本生命保険が入院給付金の上限額を、10万円引き下げるという内容だ。

▼どちらも新型コロナの感染者に素早く手厚い保障をしてくれると評判で人気の商品だった。だが、前者は第7波で感染者が増加し、あれこれ工夫したが保険として成り立たなくなった。後者はより深刻で、不正が疑われる請求が横行したためという。病院に入れず自宅療養になった人にも給付をするサービスが悪用された。

▼つくづく感染症とお金は人間と社会のありようをむき出しにするものだと思う。生命保険の起源は中世ヨーロッパのギルド(職業組合)にあるといわれる。職人がお金を出し合い、病気やけがで働けなくなったときに備えた。今では金融商品の位置づけだが、始まりは仲間うちで支え合う相互扶助のシステムだったわけだ。

▼日本に保険制度を紹介した福沢諭吉も、その本質を大事にした。「一人(いちにん)の災難を大勢に(わか)(わづか)のカネを(すて)大難(だいなん)(のが)」仕組みと著書「西洋旅案内」(1867年)に記した。人のための掛け金という発想は今日、思い返す価値がある。この2年半、他者を思いやる行動が、ウイルスに()(すべ)だと私たちは学んだのだから。

 

 なかなか含蓄(がんちく)のある、なるほどと思うコラムである。読者の皆さんはどうお考えだろうか。

 夏の甲子園、宮城の仙台育英高校が初優勝。深紅の大優勝旗が白河の関を初めて超えた。まさに高校球史に残る結果を出した。

 下関国際高校も決勝まで勝ち残り、同じく歴史に名を残す健闘である。

 今年も数々のドラマ、感動の場面に「ありがとう」と言いたい。一球に懸ける球児の直向(ひたむ)きさを私は生涯政治家とし、教えられたと感謝したい。

 夏の甲子園が終わると秋の気配を感じてくる。

 

21日のコメント

 HKさん、お目にかかれてよかったです。今後とも宜しくお願いします。

 ゆうたさん、人の交流が大事です。青年交流は小渕総理とエリツィン大統領との会談で決め、当時、私は官房副長官として同席していました。継続する事が大事です。

 Kumikoさん、お母さんに宜しく申して下さい。ウクライナ紛争を一日も早く終わらし、日露関係を正常にするべく頑張ります。お母さんに必ず故郷を訪問出来るようにしますから待っていて下さいとお伝え下さい。

 さださん、全神経を一球の白いボールに集中し、一生懸命プレーする姿に、人は感動しています。国会議員も(まつりごと)に全神経を集中すれば国民の見る目も違ってきます。

 がっくんさん、いつも有難うございます。埼玉はレベルが高く、いつの大会でも活躍し、羨ましく思っています。いかに歳を取ろうとも、私は一つの道に懸ける直向きさは忘れず頑張って参ります。