朝から斜里町に行き、観光船の遭難で遺体が安置されているところで献花をする。

 その後、対策本部のある斜里町役場ウトロ支所で国交省、海上保安庁、気象庁、海事局関係者、自衛隊関係者、北海道庁、北海道警察の方々、斜里町役場職員、消防関係者を(ねぎら)う。

 犠牲になった方の3家族と面会し、心からのお見舞い、お悔やみをそれぞれの人にお伝えする。

 3家族とも早い発見を願っており、関係省庁にしっかり伝えることを約束する。また、この3家族から関係機関がよくやってくれていると感謝されておられた。

 国後島で乗客のものと見られるリュックサックが1個見つかり、ロシア側が保管しているとのことだ。

 14人の発見者のうち、3人はウトロから反対の羅臼側で見つかっており、潮の流れ、風の向きによってロシア側国後島の方に流れている可能性もあり、在京ロシア大使館に人道的見地から協力をお願いした。

 今日のウトロの海は穏やかだったが、事故に遭った日、どんなにか海の水は冷たく、何よりも恐怖と驚きに包まれていたかと想像する時、何ともいたたまれない。

面会した方の中でご主人から電話を受けた奥様がおり「今、水が入ってきて足まで浸かっている」という切羽詰まったやり取りを聞かされ、ただただ涙した次第だ。

一刻も早い発見を願ってやまない。


※斜里町の遺体安置されているところで献花

※対策本部にて