ウクライナ戦争は情報戦ともいわれるが、言ったもの勝ち、早いもの勝ち的な要素がある。

 メディアを見ている人は、事実を抜きに直感的に受け止めざるを得ない。ここが怖いところである。

 20年前、ムネオバッシングの時も一方的に作られた事実でない報道で私は追い込まれたことを振り返る時、改めて報道の怖さを知るものである。

 いずれにせよ、一日も早い停戦を願うのみである。その為にも予断を与えるような発言はしない方がいい。

 イタリアのマリオ・ドラギ首相が、ロシアプーチン大統領と電話した際、「首脳会談の機は熟していない」とプーチン大統領が語ったと報道されているが、全体の話の中での一部の切り取りであり、それだけが強調されると相手方の受け止めが違ってくる。

 停戦協議が続いている以上、少しでも静かな環境にするのが問題解決にとって重要と思うのだが。

 4月に入り、生活物資の値上がりが続くとニュースになっているが、経済制裁が行われ「油を、ガスを止めれ」と声高にいい、それを実行すると値上がりは当然である。

こうしたことを冷静に考えての判断をしたのだろうか。こういう事態になるのは判り切ったことだ。その上での政策判断であったのなら、後は政治の責任になってくる。

 G7の各国首脳が制裁を言った時、エネルギー資源を自前で持っているのはアメリカとイギリスだけである。

 仏、独、イタリア、カナダ、日本はエネルギー資源に恵まれていない。

 日本では国会で与野党問わず、サハリンからの撤退をとさもさもの様に言っているが、それならば撤退したら何が起きるか判っているのか。

国民生活はどうなるのか、きちんと先を読んでものを言っているのかとお尋ねしたい。あまりにも軽い頭作りでは困るのは国民であることを私は強調したい。

 兎にも角にも話し合いで早く停戦するのが一番である。