アメリカの情報分析力はその程度のものかと首をかしげたくなる。

ロシア軍が演習を終え、戦車が列車に積まれ移動する映像はNHKはじめ民放も流している。

 今、多くの情報衛星が飛び交い、地上30cmのものまで解析できるといわれる時代であり情報衛星に映らないことはない。

 ウクライナはこれまでロシアが侵攻するのではと挑発しているが、どこからの情報でどんな裏付けがあるのか。

 プーチンロシア大統領の方が明確に話し合いを継続すると(おおやけ)に述べているにもかかわらず、イギリスは軍事侵攻ありとの言い振りだ。アメリカもイギリスも誘導、誤導、挑発はすべきではない。

 アメリカのエマニエル駐日米大使は「ウクライナと北方領土問題は一緒だ」との見解を述べているが、一寸待ってくれと言いたい。

 北方領土問題はそもそも1945年2月11日、ヤルタでルーズベルト米大統領が、ソ連スターリンに「日本を攻めろ」とそそのかし、その結果8月、ソ連が侵攻し今日(こんにち)に至っているのではないか。なんとも無責任な発言だと指摘したい。

 1956年、日ソ交渉の8月「2島で平和条約を結ぶのなら沖縄は還さない」と言ったのは米国ダレス長官で「ダレスの恫喝」と言われている。

 エマニエル大使は正しい北方領土の歴史的事実を認識しているのかと聞きたいものだ。

 バイデン大統領一人で、アメリカだけで世界の平和と安定は維持できない。関係国は冷静にお互い自制し対話を進めて戴きたい。

 メディアは大きく昨夕の女子スピードスケートパシュートを取り上げている。

 最後、あと何十メートルのところで転倒してしまい、金メダルがなくなった。それでもしっかりゴールし、日本中がよく頑張った、銀メダルだ、凄いことだと称えている。髙木菜那選手は胸を張って良い。

勝負の世界、何があるかわからない。時には神のみぞ知る部分があるものと達観するしかない。天国と地獄を経験した私がそう思っているのだから。

 朝、新幹線で青森市へ向かい、12時半から内外情勢調査会青森支部の講師を務める。

 「日本を取り巻く国際情勢~北方領土問題を考える」がテーマで、私の認識を話させて戴く。出席された方も納得して戴けたことだろう。

 車中、雪景色を見ながら、北海道に帰って来たような何とも言えぬ景色に、ここ雪国青森県も政治の必要性を改めて感じたものである。