北京冬季オリンピックが始まった。テレビで開会式を見ながら、そこには人権も外交的ボイコットもなにも見えなかった。

 緊張するウクライナ情勢が連日報道されるが、アメリカ、ロシア、ウクライナの選手も皆笑顔で堂々たる入場だった。まさに平和の祭典であり、スポーツの持つ力を感じた。

 スポーツの世界ではよく「フェアプレー精神」が称えられる。政治、外交の分野で、是非とも「フェアープレー」を見てみたいものである。

 オリンピックから学ぶものがあると考えるのは私だけだろうか。是非とも世界の指導者は原点に返って、平和の尊さ重みを今こそ共有してほしいものだ。

 日本選手のはじける活躍を期待、願って日本から応援して行きたい。

 「元首相5人、EUに書簡 原発事故で『甲状腺がん』 政府が批判『偏見つながる』」(読売新聞4面)という囲み見出し記事がある。

正確を記するために全文紹介したい。

 

 小泉純一郎、菅直人氏ら首相経験者5人が、東京電力福島第一原発事故で「多くの子どもたちが甲状腺がんに苦しんでいる」とする書簡を欧州連合(EU)の執行機関・欧州委員会に送った。政府などは「誤った情報」と強く批判している。書簡は、EU内での原発反対を求める内容。小泉、菅、細川護煕、鳩山由紀夫、村山富市の5氏の連名で、欧州委のウルズラ・フォンデアライエン委員長宛てに1月27日付で送られた。

 西銘復興相は4日の記者会見で「誤った情報を広め、いわれのない差別や偏見につながる。適切でない」と批判。山口環境相は5氏に反論する文書を送り、抗議した。

 福島県内や自民党からも「誤った情報で風評(被害)が広がる」(高市政調会長)と非難の声が上がっている。同党の外交部会などは4日、風評の 払拭(ふっしょく)に向け、政府の情報発信強化を求める決議案をまとめた。

 小泉、細川両氏は、反原発で講演や対談し、発信しているが、他の3人は日常なにか原発について具体的動き、活動をしているだろうか。耳にしないし目に付かない。

こういうのを無責任な政治家と言わざるを得ない。

 このメンバーは間違ってたまたま巡り合わせでなったと言って良い人達である。

一国のリーダーであったという誇りと矜持は持ってほしいものである。